プラグインWooCommerceのwoocommerce_my_account_get_addressesフィルタの使用方法・解説

概要

woocommerce_my_account_get_addresses フィルタは、WooCommerceの「マイアカウント」セクションでユーザーの住所リストを取得する際に使用されるフックです。このフィルタを利用することで、ユーザーが保存した住所情報をカスタマイズしたり、追加情報を表示したりすることができます。具体的には、以下の機能を実装する際によく使用されます。

1. ユーザーの住所情報にカスタムフィールドを追加する。
2. 特定の条件に基づいて住所をフィルタリングする。
3. 住所のフォーマットを変更する。
4. ユーザーの住所リストに特別なメッセージを表示する。
5. 複数の住所の表示順序をカスタマイズする。
6. 地域情報や配送オプションなどの追加情報を住所リストに統合する。

構文

add_filter('woocommerce_my_account_get_addresses', 'your_function_name', 10, 1);

パラメータ

• addresses: ユーザーの住所を含む配列。

戻り値

• カスタマイズされた住所情報を含む配列。

バージョン情報

• WooCommerce バージョン: 5.0.0以降
• WordPress バージョン: 5.0.0以降

この関数のアクションでの使用可能性

アクション	使用例
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded	〇
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

サンプルコード1: 住所情報に特別なメッセージを追加

add_filter('woocommerce_my_account_get_addresses', 'add_special_message_to_addresses', 10, 1);
function add_special_message_to_addresses($addresses) {
    foreach ($addresses as $key => $address) {
        $addresses[$key]['special_message'] = 'この住所は特別扱いされています';
    }
    return $addresses;
}

このコードは、各住所に「特別扱いされています」というメッセージを追加します。

引用元: https://woocommerce.com/

サンプルコード2: 住所のフォーマットを変更

add_filter('woocommerce_my_account_get_addresses', 'format_address_display', 10, 1);
function format_address_display($addresses) {
    foreach ($addresses as $key => $address) {
        $addresses[$key]['formatted'] = implode(', ', $address); // 住所をカンマ区切りで表示
    }
    return $addresses;
}

このコードは、住所をカンマ区切りの文字列で表示します。

引用元: https://woocommerce.com/

サンプルコード3: 住所リストから特定の住所を除外

add_filter('woocommerce_my_account_get_addresses', 'exclude_specific_address', 10, 1);
function exclude_specific_address($addresses) {
    foreach ($addresses as $key => $address) {
        if ($address['city'] === 'Tokyo') {
            unset($addresses[$key]); // 東京の住所を除外
        }
    }
    return $addresses;
}

このコードは、住所リストから「東京」の住所を除外します。

引用元: https://woocommerce.com/

サンプルコード4: 複数の住所を特定の順序で表示

add_filter('woocommerce_my_account_get_addresses', 'custom_address_order', 10, 1);
function custom_address_order($addresses) {
    usort($addresses, function($a, $b) {
        return strcmp($a['city'], $b['city']); // 住所を都市名でソート
    });
    return $addresses;
}

このコードは、住所リストを都市名アルファベット順にソートします。

引用元: https://woocommerce.com/

サンプルコード5: カスタムフィールドの追加

add_filter('woocommerce_my_account_get_addresses', 'add_custom_field_to_addresses', 10, 1);
function add_custom_field_to_addresses($addresses) {
    foreach ($addresses as $key => $address) {
        $addresses[$key]['custom_field'] = 'カスタム情報'; // 新しいフィールドを追加
    }
    return $addresses;
}

このコードは、各住所に「カスタム情報」というフィールドを追加します。

引用元: https://woocommerce.com/