プラグインWooCommerceのwoocommerce_new_order_itemアクションの使用方法・解説

概要

woocommerce_new_order_itemアクションは、WooCommerceで新しい注文アイテムが追加されたときにトリガーされます。このフックは特に、注文アイテムのデータを処理したり、カスタム処理を追加する際に利用されます。以下に一般的な利用シーンを示します。

注文アイテムのカスタムメタデータを保存する。
サードパーティのサービスに注文データを送信する。
ログを記録して、注文アイテムの情報を分析する。
特定の条件に基づいて料金や割引を適用する。
注文アイテムの状態をトラッキングするためにフックを使用する。
顧客への通知をカスタマイズする。

構文

do_action( 'woocommerce_new_order_item', $item_id, $item, $order_id, $order );

パラメータ

$item_id: 新しく追加された注文アイテムのID。
$item: 注文アイテムのオブジェクト。
$order_id: 注文のID。
$order: 注文オブジェクト。

戻り値

このアクションは戻り値を持ちません。

WooCommerceのバージョン

このアクションは、WooCommerceのバージョン3.0.0以降で利用可能です。

WordPressのバージョン

WordPressのバージョン4.0以降で利用可能です。

この関数のアクションでの使用可能性

アクション	使用例
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

サンプル1: 注文アイテムにカスタムメタデータを追加

add_action( 'woocommerce_new_order_item', 'add_custom_meta_to_order_item', 10, 4 );
function add_custom_meta_to_order_item( $item_id, $item, $order_id, $order ) {
    $custom_data = 'カスタムデータ'; // ここにカスタムデータを設定
    wc_add_order_item_meta( $item_id, 'custom_meta_key', $custom_data );
}

このコードは、新しい注文アイテムが追加されるたびに、指定したカスタムメタデータをそのアイテムに追加します。

サンプル2: 注文アイテム追加時に外部APIへデータを送信

add_action( 'woocommerce_new_order_item', 'send_order_item_to_external_api', 10, 4 );
function send_order_item_to_external_api( $item_id, $item, $order_id, $order ) {
    // 外部APIへ送信するデータを構成
    $data = array(
        'item_id' => $item_id,
        'order_id' => $order_id,
        'item_name' => $item->get_name(),
    );

    // APIへデータを送信
    wp_remote_post( 'https://externalapi.com/endpoint', array(
        'method'    => 'POST',
        'body'      => json_encode( $data ),
        'headers'   => array( 'Content-Type' => 'application/json' ),
    ));
}

このコードでは、注文アイテムが追加されるとその情報を外部APIへ送信します。

サンプル3: 注文アイテムの情報をログに記録

add_action( 'woocommerce_new_order_item', 'log_order_item_info', 10, 4 );
function log_order_item_info( $item_id, $item, $order_id, $order ) {
    $log_entry = sprintf( 'アイテムID: %s, 注文ID: %s, 名称: %s', $item_id, $order_id, $item->get_name() );
    error_log( $log_entry );
}

このコードは、新しい注文アイテムが追加されるたびにその情報をログに記録します。

サンプル4: アイテムに特定の条件を満たす場合、特別な処理を行う

add_action( 'woocommerce_new_order_item', 'conditional_order_item_processing', 10, 4 );
function conditional_order_item_processing( $item_id, $item, $order_id, $order ) {
    if ( $item->get_total() > 1000 ) { // アイテムの合計が1000を超える場合
        // 特別な処理を実行
        $special_action = '特別な処理を実行';
        error_log( $special_action );
    }
}

このコードは、特定の条件（例: 注文アイテムの合計が1000を超える）を満たす場合に特別な処理を行います。

サンプル5: 顧客へのカスタム通知を送信

add_action( 'woocommerce_new_order_item', 'notify_customer_of_new_item', 10, 4 );
function notify_customer_of_new_item( $item_id, $item, $order_id, $order ) {
    $customer_email = $order->get_billing_email();
    $subject = '新しい注文アイテムのお知らせ';
    $message = sprintf( '新しいアイテムがあなたの注文に追加されました: %s', $item->get_name() );

    wp_mail( $customer_email, $subject, $message );
}

このコードは、新しい注文アイテムが追加された際に、顧客にその旨を通知するメールを送信します。

概要

構文