プラグインWooCommerceのwoocommerce_order_hide_shipping_addressフィルタの使用方法・解説

概要

woocommerce_order_hide_shipping_addressフィルタは、WooCommerceでの注文処理において、発送先住所を表示するかどうかを制御するためのフックです。このフィルタは、さまざまな機能を実装する際に利用されることが一般的です。例えば、以下のようなシナリオで使用されます。

お客様のプライバシーを保護するために、発送先住所を非表示にする。
特定の条件下（例：特定の支払い方法や配送オプション）でのみ発送先住所を表示する。
管理者だけが発送先住所を参照できるように制限する。
サードパーティのプラグインと連携して、発送先情報を別の方法でユーザーに提示する。
カスタムテーマやプラグインで、ユーザーインターフェースを変更する際に発送先住所を非表示にする。
特定のロールのユーザー（例：ゲストユーザー）に対してのみ発送先住所を隠す。

このフィルタは、WooCommerceバージョン3.0以降で利用可能であり、WordPressのバージョンは4.0以上が必要です。

構文

add_filter('woocommerce_order_hide_shipping_address', 'your_function_name', 10, 2);

パラメータ

bool $hide_shipping_address: 発送先住所を隠すかどうかを示すブール値。
WC_Order $order: 対象の注文オブジェクト。

戻り値

bool: 発送先住所を表示する場合はfalse、非表示にする場合はtrueを返します。

この関数のアクションでの使用可能性

アクション名	使用可能性
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

サンプルコード 1

add_filter('woocommerce_order_hide_shipping_address', 'hide_shipping_address_for_guests', 10, 2);

function hide_shipping_address_for_guests($hide, $order) {
    if ( ! is_user_logged_in() ) {
        return true; // ゲストユーザーの場合は発送先住所を非表示
    }
    return $hide; // ログインユーザーの場合は元の状態を維持
}

このコードは、ゲストユーザーが注文した場合に発送先住所を非表示にする機能を実装しています。

サンプルコード 2

add_filter('woocommerce_order_hide_shipping_address', 'conditional_shipping_address_visibility', 10, 2);

function conditional_shipping_address_visibility($hide, $order) {
    if ($order->get_payment_method() === 'cash') {
        return false; // 代金引換の場合は発送先住所を表示
    }
    return $hide; // その他は元の状態を維持
}

このコードは、代金引換の場合に発送先住所を表示し、それ以外の場合は元の設定を維持します。

サンプルコード 3

add_filter('woocommerce_order_hide_shipping_address', 'membership_based_shipping_address', 10, 2);

function membership_based_shipping_address($hide, $order) {
    if (current_user_can('premium_member')) {
        return false; // プレミアムメンバーに対しては発送先住所を表示
    }
    return $hide;
}

このコードは、プレミアムメンバーのユーザーに対して発送先住所を表示し、その他のユーザーには非表示にします。

サンプルコード 4

add_filter('woocommerce_order_hide_shipping_address', 'always_hide_shipping_address', 10, 2);

function always_hide_shipping_address($hide, $order) {
    return true; // 常に発送先住所を非表示にする
}

このコードは、すべてのユーザーに対して発送先住所を常時非表示にする機能を提供します。

サンプルコード 5

add_filter('woocommerce_order_hide_shipping_address', 'hide_shipping_for_specific_product', 10, 2);

function hide_shipping_for_specific_product($hide, $order) {
    $specific_product_id = 123; // 特定の商品IDを指定
    if ($order->has_product($specific_product_id)) {
        return true; // 特定の商品が含まれている場合は発送先住所を非表示
    }
    return $hide; // その他は元の状態を維持
}

このコードは、特定の商品が注文に含まれている場合に発送先住所を非表示にする機能を実装しています。

概要

構文