プラグインWooCommerceのwoocommerce_pay_order_button_htmlフィルタの使用方法・解説

概要

woocommerce_pay_order_button_html は、WooCommerce の注文支払いボタンの HTML 出力を変更するために使用されるフィルターフックです。このフックを使うことで、支払いボタンに追加の情報を含めたり、デザインをカスタマイズしたり、特定のロジックを追加したりすることができます。以下はこのフィルタがよく使用される機能の例です：

支払いボタンのテキストの変更
ボタンのクラスやスタイルのカスタマイズ
特定の条件に応じたボタンの非表示
ボタンの上にツールチップを追加
ボタンにカスタムデータ属性を追加
その他のメッセージや情報の追加

構文

add_filter('woocommerce_pay_order_button_html', 'your_function_name', 10, 2);

パラメータ

$button_html (string): デフォルトの支払いボタンの HTML コード。
$order (WC_Order): 現在の注文オブジェクト。

戻り値

(string): フィルタ後の支払いボタンの HTML コード。

使用可能な WooCommerce のバージョン

WooCommerce 3.0 以降。

使用可能な WordPress のバージョン

WordPress 4.0 以降。

この関数のアクションでの使用可能性

アクション	使用例
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

サンプルコード 1: 支払いボタンのテキストの変更

add_filter('woocommerce_pay_order_button_html', 'custom_pay_order_button_text', 10, 2);

function custom_pay_order_button_text($button_html, $order) {
    return str_replace('Pay now', 'Proceed to Payment', $button_html);
}

このコードは、デフォルトの「Pay now」というテキストを「Proceed to Payment」に変更しています。

サンプルコード 2: 支払いボタンのクラスを追加

add_filter('woocommerce_pay_order_button_html', 'add_custom_class_to_pay_button', 10, 2);

function add_custom_class_to_pay_button($button_html, $order) {
    return str_replace('class="button"', 'class="button custom-class"', $button_html);
}

このコードは、支払いボタンに「custom-class」というクラスを追加しています。

サンプルコード 3: 支払いボタンを特定の条件で非表示

add_filter('woocommerce_pay_order_button_html', 'conditionally_hide_pay_button', 10, 2);

function conditionally_hide_pay_button($button_html, $order) {
    if ($order->get_total() > 100) { // 注文が100を超える場合
        return ''; // ボタンを非表示にする
    }
    return $button_html;
}

このコードは、注文の合計金額が100を超える場合に支払いボタンを非表示にします。

サンプルコード 4: ボタン上にツールチップを追加

add_filter('woocommerce_pay_order_button_html', 'add_tooltip_to_pay_button', 10, 2);

function add_tooltip_to_pay_button($button_html, $order) {
    return str_replace('Pay now', 'Pay now <span class="tooltip">Click to proceed with payment</span>', $button_html);
}

このコードは、支払いボタンにツールチップを追加しています。

サンプルコード 5: カスタムデータ属性を追加

add_filter('woocommerce_pay_order_button_html', 'add_custom_data_attribute', 10, 2);

function add_custom_data_attribute($button_html, $order) {
    return str_replace('<button', '<button data-custom="value"', $button_html);
}

このコードは、支払いボタンにカスタムデータ属性 data-custom を追加しています。

概要

構文