プラグインWooCommerceのwoocommerce_payment_token_classフィルタの使用方法・解説

概要

woocommerce_payment_token_class フィルタは、WooCommerce における支払いトークンのクラスをカスタマイズするためのフックです。このフィルタを使用することで、デフォルトの支払いトークンの挙動を変更したり、新しい支払いトークンを追加したりすることができます。例えば、ユーザごとの支払い方法を管理する場合や、特定の条件に応じて支払いトークンを変更したりするケースが考えられます。

このフィルタは、以下のような機能を実装する際によく使われます。

ユーザーの支払いトークン情報の拡張
新しい支払い方法のトークンを追加
支払いトークンのバリデーションロジックのカスタマイズ
支払いトークンの表示方法の変更
トークン保存のカスタマイズ（例えば、暗号化）
特定のユーザーや条件に基づくトークンのライフサイクル管理

構文

フィルタフックを追加する際の基本構文は以下の通りです。

add_filter( 'woocommerce_payment_token_class', 'your_custom_function' );

パラメータ

$class: 支払いトークンのクラス名。

戻り値

変更されたクラス名または元のクラス名。

使用可能なプラグインバージョン

このフィルタは、WooCommerce バージョン 2.0 以降で利用可能です。

使用可能な WordPress バージョン

WordPress バージョン 4.0 以降で利用可能です。

この関数のアクションでの使用可能性

アクション	使用例
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

サンプル 1: トークンのクラス名を変更する

add_filter( 'woocommerce_payment_token_class', 'change_payment_token_class' );

function change_payment_token_class( $class ) {
    return 'My_Custom_Payment_Token';
}

このコードは、デフォルトの支払いトークンのクラス名を My_Custom_Payment_Token に変更します。

サンプル 2: トークンにカスタムデータを追加する

add_filter( 'woocommerce_payment_token_class', 'add_custom_data_to_token' );

function add_custom_data_to_token( $class ) {
    if ( class_exists( $class ) ) {
        $class::$custom_data = 'Some custom value';
    }
    return $class;
}

このコードは、指定した支払いトークンのクラスにカスタムデータを追加します。

サンプル 3: 特定の条件に基づいてトークンを変更する

add_filter( 'woocommerce_payment_token_class', 'conditional_payment_token_class' );

function conditional_payment_token_class( $class ) {
    if ( is_user_logged_in() ) {
        return 'Logged_In_Payment_Token';
    }
    return $class;
}

このコードは、ユーザーがログインしている場合、支払いトークンのクラス名を Logged_In_Payment_Token に変更します。

サンプル 4: トークンのフィルタリング時にエラーハンドリングを実装

add_filter( 'woocommerce_payment_token_class', 'handle_token_errors' );

function handle_token_errors( $class ) {
    if ( ! class_exists( $class ) ) {
        return 'Default_Payment_Token';
    }
    return $class;
}

このコードは、指定されたクラスが存在しない場合、デフォルトの支払いトークンが使用されるように変更します。

サンプル 5: トークンの記録とログをカスタマイズ

add_filter( 'woocommerce_payment_token_class', 'log_payment_token_usage' );

function log_payment_token_usage( $class ) {
    error_log( 'Payment token class used: ' . $class );
    return $class;
}

このコードは、支払いトークンの使用時にそのクラス名をログに記録します。

概要

構文