プラグインWooCommerceのwoocommerce_registration_errorsフィルタの使用方法・解説

概要

woocommerce_registration_errors フィルタは、WooCommerce プラグインにおいてユーザー登録時のエラーメッセージをカスタマイズするために使用されます。このフィルタを使用することで、ユーザーが新たにアカウントを作成する際に発生するエラーの内容を制御することができます。具体的なな機能実装に最適なケースとして、以下の6つが挙げられます。

ユーザー名の重複チェック
パスワードの強度確認
メールアドレスの正当性チェック
自社特有のカスタムエラーメッセージの追加
ユーザー名やパスワードに対する特定条件のチェック
フォーム入力のバリデーション強化

構文

add_filter('woocommerce_registration_errors', 'your_custom_function', 10, 3);

パラメータ

$errors (WP_Error): 発生したエラー情報を含むオブジェクト。
$username (string): ユーザーが入力したユーザー名。
$email (string): ユーザーが入力したメールアドレス。

戻り値

修正された WP_Error オブジェクト。

使用可能な WooCommerce バージョン

WooCommerce 3.0 以上

使用可能な WordPress バージョン

WordPress 5.0 以上

この関数のアクションでの使用可能性

アクション	使用例
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

サンプルコード1: ユーザー名の重複チェック

このサンプルコードは、登録されているユーザー名がすでに存在する場合にエラーを追加します。

add_filter('woocommerce_registration_errors', 'check_username_exists', 10, 3);
function check_username_exists($errors, $username, $email) {
    if (username_exists($username)) {
        $errors->add('username_exists', __('Username already exists. Please choose another.'));
    }
    return $errors;
}

サンプルコード2: パスワードの強度確認

このコードでは、ユーザーが入力したパスワードが特定の強度基準を満たさない場合にエラーメッセージを追加します。

add_filter('woocommerce_registration_errors', 'check_password_strength', 10, 3);
function check_password_strength($errors, $username, $email) {
    if (strlen($_POST['password']) < 8) {
        $errors->add('weak_password', __('Password must be at least 8 characters long.'));
    }
    return $errors;
}

サンプルコード3: メールアドレスの正当性チェック

このサンプルでは、入力されたメールアドレスが有効な形式でない場合にエラーを表示します。

add_filter('woocommerce_registration_errors', 'validate_email_format', 10, 3);
function validate_email_format($errors, $username, $email) {
    if (!is_email($email)) {
        $errors->add('invalid_email', __('Please enter a valid email address.'));
    }
    return $errors;
}

サンプルコード4: カスタムエラーメッセージの追加

このコードは、特定の条件に対してカスタムメッセージを追加します。

add_filter('woocommerce_registration_errors', 'add_custom_error_message', 10, 3);
function add_custom_error_message($errors, $username, $email) {
    if (strpos($username, 'test') !== false) {
        $errors->add('invalid_username_part', __('Username cannot contain the word "test".'));
    }
    return $errors;
}

サンプルコード5: 全てのエラーを非表示にする

このサンプルは、登録時に発生する全てのエラーを無効化します。

add_filter('woocommerce_registration_errors', 'disable_registration_errors', 10, 3);
function disable_registration_errors($errors, $username, $email) {
    return new WP_Error(); // 空のエラーオブジェクトを返却
}

引用元

これらのサンプルコードは一般的なカスタマイズ方法であり、特定のページからの引用ではありませんが、WooCommerce の公式ドキュメントやコミュニティフォーラムでよく見られる実装です。詳しい情報が必要な方は、WooCommerce の公式サイトやフォーラムを参考にしてください。

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