プラグインWooCommerceのwoocommerce_restore_order_item_stock関数の使用方法・解説

概要

woocommerce_restore_order_item_stock は、WooCommerce の注文アイテムの在庫を復元するための関数です。この関数は、特に商品のキャンセルや返金処理を行う際に、その商品の在庫を適切に管理するためによく使用されます。以下に、この関数が実装される際によく使用されるシナリオを示します。

返品処理: 顧客が商品の返品を希望した場合。
注文キャンセル: 顧客が注文をキャンセルした場合。
返金処理: 商品の返金に伴い在庫を復元する必要がある際。
在庫の誤管理: アイテムが手動で在庫に追加される時。
在庫トラッキング: 発送が完了する前に在庫数を管理するとき。
複数アイテムの処理: 一度に複数の返品やキャンセルを処理する際。

この関数の構文は以下の通りです。

woocommerce_restore_order_item_stock( $order_item_id );

パラメータ

$order_item_id (int): 復元する在庫アイテムの ID。

戻り値

この関数は、在庫が正常に復元されたかどうかを示すブール値を返します。

使用可能なバージョン

WooCommerce バージョン: 2.0.x 以降
WordPress バージョン: 4.0 以降

この関数のアクションでの使用可能性

アクション	使用例
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded	〇
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

サンプルコード 1: 注文がキャンセルされたときに在庫を復元する

add_action('woocommerce_order_status_cancelled', 'restore_item_stock_on_cancelled');

function restore_item_stock_on_cancelled($order_id) {
    $order = wc_get_order($order_id);
    foreach ($order->get_items() as $item_id => $item) {
        $order_item_id = $item->get_id();
        woocommerce_restore_order_item_stock($order_item_id);
    }
}

このコードは、注文のステータスがキャンセルされたときに、その注文に関連するすべてのアイテムの在庫を復元します。

サンプルコード 2: 返金を処理するときに在庫を復元する

add_action('woocommerce_order_refunded', 'restore_item_stock_on_refund', 10, 2);

function restore_item_stock_on_refund($order_id, $refund_id) {
    $order = wc_get_order($order_id);
    foreach ($order->get_items() as $item_id => $item) {
        $order_item_id = $item->get_id();
        woocommerce_restore_order_item_stock($order_item_id);
    }
}

このサンプルコードは、返金処理が行われた際に、それに伴うアイテムの在庫を復元します。

サンプルコード 3: 商品の返品処理での在庫復元

add_action('woocommerce_product_returned', 'restore_stock_on_product_returned', 10, 1);

function restore_stock_on_product_returned($returned_item) {
    $order_item_id = $returned_item['item_id']; // 返品される商品の ID
    woocommerce_restore_order_item_stock($order_item_id);
}

このコードは、商品の返品時にその商品に関連する在庫を復元します。

サンプルコード 4: 手動で在庫を復元するカスタム関数

function restore_stock_by_item_id($item_id) {
    if($item_id) {
        woocommerce_restore_order_item_stock($item_id);
    }
}

// 使用例
restore_stock_by_item_id(123);

こちらは、特定のアイテムIDを指定して在庫を手動で復元するカスタム関数の例です。

サンプルコード 5: 特定の条件で在庫を復元するフィルター

add_action('woocommerce_order_item_set_quantity', 'conditionally_restore_stock', 10, 3);

function conditionally_restore_stock($item_id, $qty_change, $order_id) {
    if ($qty_change < 0) { // 量が減少した場合
        woocommerce_restore_order_item_stock($item_id);
    }
}

このコードは、アイテムの数量が減った場合にその在庫を復元する条件付きのフックの例です。

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