プラグインWooCommerceのwoocommerce_ship_to_different_address_checkedフィルタの使用方法・解説

概要

woocommerce_ship_to_different_address_checked フィルタは、WooCommerceで注文時に「異なる配送先を指定する」チェックボックスの初期状態を変更するために使用されるフックです。このフィルタを使用することで、ユーザーがチェックボックスをデフォルトでチェックした状態にしたり、外すことができます。この機能は、特定の条件に基づいて異なる配送先を設定できるユーザー体験を向上させるために役立ちます。

よく使われる場面

ユーザーがログインしている場合に、過去の配送先情報に基づいてチェックボックスの状態を変更する。
特定のユーザーのロールに応じて異なるデフォルト値を設定する。
カスタムフィールドからデータを取得して配置する。
プラグインのオプションに基づいてデフォルトの状態を変更する。
セッションやクッキーに保存された状態を考慮する。
ブランドやキャンペーンに基づいて特定のユーザーグループに異なる動作を提供する。

構文

add_filter( 'woocommerce_ship_to_different_address_checked', 'my_custom_function' );

パラメータ: bool $checked – チェックボックスがチェックされているかどうかの状態。
戻り値: bool – チェックボックスの状態を返す。

必要なバージョン

WooCommerce バージョン: 2.0 以降
WordPress バージョン: 4.0 以降

この関数のアクションでの使用可能性

アクション	使用可能性
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

サンプル1: ユーザーがログインしている場合、チェックボックスをチェックする

add_filter( 'woocommerce_ship_to_different_address_checked', 'set_ship_to_different_address_checked' );

function set_ship_to_different_address_checked( $checked ) {
    if ( is_user_logged_in() ) {
        return 'yes'; // デフォルトでチェック
    }
    return $checked; // デフォルトの状態を保持
}

このコードは、ユーザーがログインしている場合に配送先が異なることを指定するチェックボックスをデフォルトでチェックします。

サンプル2: 特定のユーザーのロールに応じた初期状態

add_filter( 'woocommerce_ship_to_different_address_checked', 'role_based_ship_to_address_checked' );

function role_based_ship_to_address_checked( $checked ) {
    if ( current_user_can( 'wholesale_customer' ) ) {
        return 'yes'; // 卸売顧客の場合はデフォルトでチェック
    }
    return $checked;
}

このコードは、卸売顧客（wholesale_customer）という役割を持つユーザーにはチェックボックスを自動的にチェックします。

サンプル3: カスタムフィールドからデフォルト値を設定

add_filter( 'woocommerce_ship_to_different_address_checked', 'custom_field_based_checked' );

function custom_field_based_checked( $checked ) {
    $custom_field_value = get_user_meta( get_current_user_id(), 'ship_to_different_address', true );
    return $custom_field_value ? 'yes' : $checked; // カスタムフィールドに基づいて設定
}

このサンプルは、ユーザーのカスタムフィールドの値に基づいてチェックボックスの状態を設定します。

サンプル4: セッションに保存されたチェック状態を使用

add_filter( 'woocommerce_ship_to_different_address_checked', 'session_based_ship_to_address_checked' );

function session_based_ship_to_address_checked( $checked ) {
    if ( isset( $_SESSION['ship_to_different_address'] ) ) {
        return $_SESSION['ship_to_different_address'] ? 'yes' : 'no';
    }
    return $checked;
}

こちらのコードは、セッションに保存された値に基づいてチェックボックスの状態を設定します。

サンプル5: 特定のキャンペーンに基づく初期状態の設定

add_filter( 'woocommerce_ship_to_different_address_checked', 'campaign_based_ship_to_address_checked' );

function campaign_based_ship_to_address_checked( $checked ) {
    if ( isset( $_GET['campaign'] ) && $_GET['campaign'] == 'special_offer' ) {
        return 'no'; // 特定のキャンペーンの場合はオフ
    }
    return $checked;
}

このサンプルコードは、特定のキャンペーンURLパラメータに基づいてチェックボックスをオフにします。

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