プラグインContact Form 7のwpcf7_autop_or_notフィルタの使用方法・解説

概要

wpcf7_autop_or_notフィルタは、WordPressのプラグインContact Form 7において自動整形機能を制御するために使用されます。このフィルタは、フォームの送信時に自動で改行や段落を追加するかどうかを指定することができ、特に以下のような機能を実装する際によく使われます。

フォームの入力内容を正確に表示したい場合
スタイルをカスタマイズしたい場合
特定のフォームでのみ自動整形を無効にしたい場合
短いメッセージで改行を避けたい場合
特定の条件下で改行が必要な場合
特定のフィールドに対してのみ自動整形を適用したい場合

構文

add_filter('wpcf7_autop_or_not', 'your_custom_function');

パラメータ

$autop – boolean。自動整形を適用するかどうかのフラグ。

戻り値

boolean。自動整形を適用する場合はtrue、しない場合はfalseを返します。

使用可能なプラグインバージョン

Contact Form 7: バージョン5.0以上。

使用可能なWordPressバージョン

WordPress: バージョン4.0以上。

サンプルコード

サンプルコード1: 自動整形を無効にする

function disable_autop_on_specific_form($autop, $contact_form) {
    if ($contact_form->id() === 123) { // フォームIDを123に指定
        return false; // 自動整形を無効にする
    }
    return $autop;
}
add_filter('wpcf7_autop_or_not', 'disable_autop_on_specific_form', 10, 2);

このコードは、IDが123のContact Form 7のフォームに対して自動整形を無効にします。

サンプルコード2: 特定の条件で自動整形を有効にする

function enable_autop_for_custom_conditions($autop) {
    if (is_page('contact')) { // もし現在のページが"contact"であれば
        return true; // 自動整形を有効にする
    }
    return $autop;
}
add_filter('wpcf7_autop_or_not', 'enable_autop_for_custom_conditions');

このコードは、特定のページ（ここではコンタクトページ）の場合に自動整形を有効にします。

サンプルコード3: フォームのメッセージボックスに自動整形を適用

function apply_autop_to_message_box($autop, $contact_form) {
    if ($contact_form->id() === 456) { // フォームIDを456に指定
        return true; // 自動整形を有効にする
    }
    return $autop;
}
add_filter('wpcf7_autop_or_not', 'apply_autop_to_message_box', 10, 2);

このコードは、IDが456のフォームのメッセージボックスに自動整形を適用します。

サンプルコード4: ユーザーのロールに基づいた条件付き自動整形

function conditional_autop_based_on_user_role($autop) {
    if (current_user_can('administrator')) { // ユーザーが管理者の場合
        return false; // 自動整形を無効にする
    }
    return $autop;
}
add_filter('wpcf7_autop_or_not', 'conditional_autop_based_on_user_role');

このコードは、管理者ユーザーがフォームを送信する場合に自動整形を無効にします。

サンプルコード5: フィルタによるカスタム処理

function custom_processing_based_on_autop($autop) {
    // 追加のカスタム処理をここに記述
    return $autop; // 何もしない場合は元の値をそのまま返す
}
add_filter('wpcf7_autop_or_not', 'custom_processing_based_on_autop');

このコードは、自動整形を変更せずにカスタム処理を追加するためのベースとなる構造を示しています。

この関数のアクションでの使用可能性

アクション	使用可能性
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

この表は、wpcf7_autop_or_notフィルタが特定のWordPressのアクション内で使用可能かどうかを示しています。

概要

構文