概要
_e
関数は、翻訳テキストを表示するために使用される WordPress の関数です。この関数は、特に国際化や多言語対応のウェブサイトで、ユーザーが指定した言語でコンテンツを表示する際に重要です。主に以下の目的で利用されます。
- プラグインやテーマにテキストの翻訳を組み込む。
- ユーザーインターフェースのラベルやメッセージを多言語化する。
- 固定文やエラーメッセージを翻訳可能にする。
- フロントエンドのテキストを多言語対応にする。
- テーマのカスタマイズ時に翻訳を簡単に適用する。
- プラグインの設定ページの翻訳に対応する。
- 投稿やページ内のテキストを翻訳する。
- 管理画面内のメッセージを翻訳可能にする。
構文
_e( $text, $domain );
パラメータ
- $text (string): 翻訳を行いたいテキスト。
- $domain (string): 翻訳を行うテキストドメイン。省略した場合、テーマやプラグインのテキストドメインが使われる。
戻り値
- なし。
_e
関数は直接テキストを表示します。
関連する関数
使用可能なバージョン
- WordPress 1.5 以降
コアファイルのパス
wp-includes/l10n.php
この関数のアクションでの使用可能性
アクション | 使用例 |
---|---|
mu_plugin_loaded | |
registered_post_type | 〇 |
plugins_loaded | 〇 |
wp_roles_init | |
setup_theme | 〇 |
after_setup_theme | 〇 |
set_current_user | |
init | 〇 |
register_sidebar | |
wp_loaded | 〇 |
send_headers | |
parse_query | |
pre_get_posts | 〇 |
wp | |
template_redirect | 〇 |
get_header | |
wp_head | 〇 |
サンプルコード
-
基本的な使用方法
<h1><?php _e( 'Welcome to My Website', 'my-text-domain' ); ?></h1>
- このコードは、「Welcome to My Website」というテキストを翻訳し、表示します。指定されたテキストドメインに応じて翻訳が可能です。
- 引用元: WordPress Codex
-
プラグインの設定ページでの使用
<label for="my_option"><?php _e( 'My Option', 'my-plugin-domain' ); ?></label>
- このコードは、「My Option」というラベルを翻訳して表示します。プラグインの設定ページ内でテキストを提供するために使われます。
- 引用元: WordPress Plugind Developer Handbook
-
テーマのカスタマイズ時の使用
<p><?php _e( 'Customize your theme:', 'my-theme-domain' ); ?></p>
- このコードは、テーマのカスタマイザー内で表示されるテキストを翻訳します。
- 引用元: WordPress Theme Handbook
-
エラーメッセージの表示
if ( !$user_logged_in ) { _e( 'You must be logged in to view this page.', 'my-text-domain' ); }
- このコードは、ユーザーがログインしていない場合に表示するエラーメッセージを翻訳します。
- 引用元: WordPress Codex
-
ウィジェットでの使用
class My_Widget extends WP_Widget { public function __construct() { parent::__construct( 'my_widget', __( 'My Widget', 'my-text-domain' ) ); } }
- このコードは、カスタムウィジェットのタイトルを翻訳するために使用されます。
- 引用元: WordPress Widget API
以上が _e
関数についての詳細な解説です。