概要
make_clickable関数は、テキスト中のURLをリンクに変換する機能を持っています。この関数は、ユーザーが入力したテキストに含まれるURLを自動的に検出し、それをHTMLのアンカーリンクに変換します。これにより、URLを手動でリンクに変える手間を省くことができ、ユーザビリティを向上させます。この関数は主に以下のような機能実装に使われます。
- コメント入力フォームへのURL自動リンク
- 投稿やページコンテンツ中のURL処理
- カスタムフィールドのURL変換
- ウィジェットテキストの自動リンク機能
- 短縮URLの変換
- フィルター機能を利用したテキスト変換
- ブログやサイト内でのリンク処理
- 404ページやエラーページでのURL変換
構文
make_clickable( $text );
パラメータ
$text(string): URLを変換するテキスト。
戻り値
- (string): 変換されたテキスト。
関連する関数
使用可能なバージョン
この関数は、WordPress 2.5以降で使用可能です。
コアファイルパス
wp-includes/formatting.php
サンプルコード
サンプル1: 基本的なURLの変換
$text = "Check this out: http://www.example.com";
$result = make_clickable( $text );
echo $result; // 結果: Check this out: <a href="http://www.example.com">http://www.example.com</a>
このサンプルは、テキスト中にあるURLをリンクに変換する基本的な使用例です。
サンプル2: 複数URLの変換
$text = "Visit http://www.example.com and our blog at https://blog.example.com";
$result = make_clickable( $text );
echo $result; // 複数のURLがそれぞれリンクに変換される
このサンプルでは、複数のURLを含むテキストをリンクに変換しています。
サンプル3: 不完全なURLの扱い
$text = "Here is an incomplete URL: www.example.com";
$result = make_clickable( $text );
echo $result; // www.example.com が <a href="http://www.example.com">www.example.com</a> に変換される
このサンプルは、不完全なURLを持つテキストの扱いを示しています。
サンプル4: テキストに含まれるメールアドレスの扱い
$text = "Contact us at support@example.com or visit http://www.example.com";
$result = make_clickable( $text );
echo $result; // メールアドレスもリンクになる
このサンプルでは、メールアドレスを含むテキストがリンクに変換されています。
サンプル5: HTMLタグと組み合わせた使用
$text = "<strong>Website:</strong> http://www.example.com";
$result = make_clickable( $text );
echo $result; // HTMLタグはそのまま、URLのみがリンクに変換される
このサンプルでは、HTMLタグとURLが一緒にある場合の利用例です。
この関数のアクションでの使用可能性
| アクション | 使用可能性 |
|---|---|
| mu_plugin_loaded | |
| registered_post_type | |
| plugins_loaded | 〇 |
| wp_roles_init | |
| setup_theme | |
| after_setup_theme | |
| set_current_user | |
| init | |
| register_sidebar | |
| wp_loaded | 〇 |
| send_headers | |
| parse_query | |
| pre_get_posts | |
| wp | 〇 |
| template_redirect | |
| get_header | |
| wp_head | 〇 |
この関数は、特定のバージョンで非推奨または削除されることはありません。