ワードプレスのparse_blocks関数の使用方法・解説

概要

parse_blocks関数は、WordPressのブロックエディタで使用される関数で、投稿コンテンツをパースするために利用されます。この関数を使用することで、HTML形式で記述された投稿のブロックを解析し、PHPで扱いやすい形式に変換することができます。これにより、コンテンツに対する様々な操作やカスタマイズが容易になります。

この関数は、以下のような機能を実装する際に頻繁に使用されます：

1. 投稿のブロックを解析して表示する。
2. カスタムテンプレートを使用してコンテンツを処理する。
3. 投稿コンテンツの特定のブロックを抽出する。
4. 投稿のメタデータと一緒にブロック情報を取得する。
5. ブロックのプロパティに基づいてコンテンツをフィルタリングする。
6. ブロックにカスタムスタイルを適用する。
7. レスポンシブデザインのためにブロックレイアウトを調整する。
8. 他のプラグインやテーマでの再利用を促進する。

構文

array parse_blocks( string $post_content );

パラメータ

• $post_content (文字列): パース対象の投稿コンテンツ (HTML形式)。

戻り値

• (配列): 解析されたブロックの配列。

関連する関数

• register_block_type
• render_block
• do_blocks

使用可能なバージョン

• WordPress 5.0以降で利用可能。

コアファイルのパス

• wp-includes/class-wp-block-parser.php

サンプルコード

以下に、parse_blocks関数の使用例を5点示します。

サンプルコード 1 – ブロックの解析

このサンプルでは、投稿コンテンツを解析してブロックの配列を取得します。

$post_content = '<!-- wp:paragraph --><p>Hello World!</p><!-- /wp:paragraph -->';
$blocks = parse_blocks($post_content);
var_dump($blocks);

このコードは、Hello World!という段落ブロックを含む投稿コンテンツを解析し、その結果を出力します。

サンプルコード 2 – 特定のブロックの抽出

このサンプルでは、特定のブロックを抽出する方法を示します。

$post_content = '<!-- wp:quote --><blockquote><p>Sample quote</p></blockquote><!-- /wp:quote -->';
$blocks = parse_blocks($post_content);
$quote_block = array_filter($blocks, function($block) {
    return $block['blockName'] === 'core/quote';
});
var_dump($quote_block);

このコードは、投稿コンテンツから引用ブロックを抽出し、その内容を出力します。

サンプルコード 3 – プラグインでの使用

このサンプルコードは、プラグイン内で投稿コンテンツを解析する方法を示します。

function my_plugin_render_content($content) {
    $blocks = parse_blocks($content);
    foreach ($blocks as $block) {
        // 解析したブロックに対する処理
    }
    return $content;
}
add_filter('the_content', 'my_plugin_render_content');

このコードは、投稿のコンテンツをフィルタリングし、各ブロックに対する処理を実行します。

サンプルコード 4 – ブロックの表示

このサンプルは、解析されたブロックをHTMLで表示する方法を示します。

$post_content = '<!-- wp:image --><figure><img src="image.jpg" alt="Image" /></figure><!-- /wp:image -->';
$blocks = parse_blocks($post_content);
foreach ($blocks as $block) {
    echo render_block($block);
}

このコードは、画像ブロックを解析し、画像が正しく表示されるようにHTMLを出力します。

サンプルコード 5 – テンプレートでの活用

このサンプルでは、カスタムテンプレート内で投稿のブロックを解析する方法を示します。

$post_content = get_the_content();
$blocks = parse_blocks($post_content);
foreach ($blocks as $block) {
    // カスタムテンプレートロジック
}

このコードは、特定の投稿のコンテンツを解析し、そのブロックに基づいてカスタマイズされた出力を行います。

この関数のアクションでの使用可能性

アクション	使用可能性
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init	〇
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

非推奨または削除されたバージョン

• 特に非推奨または削除されたバージョンはありません。