ワードプレスのrawurlencode_deepフィルタの使用方法・解説

概要

rawurlencode_deep フィルタは、WordPressにおいて変数内の文字列についてURLエンコード処理を行うためのフィルタです。このフィルタは、特に配列やオブジェクトが含まれるデータ構造に対して、再帰的にエンコードを施すことができるため、さまざまなシーンで活用されます。以下に、このフィルタがよく使われるシナリオをいくつか挙げます。

1. データベースに保存する際のセキュリティの向上
2. 外部APIとデータをやりとりする際のエンコード
3. リダイレクトURLの生成時
4. カスタムクエリストリングを生成する場合
5. GETパラメータを安全に扱うため
6. JavaScriptにデータを渡す際の整形
7. フォームデータの送信時
8. テンプレートファイルへのURLによるリソースの読み込み

構文

add_filter('rawurlencode_deep', 'your_custom_function');

パラメータ

• $value: エンコードされる値。スカラー型（文字列、整数）または配列やオブジェクトの場合、再帰的にエンコードされます。

戻り値

• エンコードされた値。元の値がスカラー型であれば文字列、配列またはオブジェクトの場合は、それに応じたエンコード済み構造体が返されます。

関連する関数

• rawurlencode_deep

使用可能なバージョン

• WordPress 2.9.0 以降で利用可能

コアファイルのパス

• wp-includes/formatting.php

サンプルコード

サンプル 1: URLエンコード処理の基本

function my_rawurlencode_function($value) {
    return rawurlencode($value);
}
add_filter('rawurlencode_deep', 'my_rawurlencode_function');

このサンプルは、rawurlencode_deepフィルタを通じて提供される値を、単純にエンコードするカスタム関数を定義しています。

サンプル 2: 配列に対するURLエンコード

function encode_array($data) {
    return array_map('rawurlencode', $data);
}
add_filter('rawurlencode_deep', 'encode_array');

このコードは配列内の全ての値に対してURLエンコードを処理します。

サンプル 3: オブジェクトへの応用

class MyData {
    public $urlParam;

    public function __construct($param) {
        $this->urlParam = $param;
    }
}

$data = new MyData('example data');
$encoded_data = apply_filters('rawurlencode_deep', $data);

このサンプルでは、オブジェクト内のプロパティに対してrawurlencode_deepフィルタを適用しています。

サンプル 4: 再帰的な配列のエンコード

function recursive_encode_deep($data) {
    if (is_array($data)) {
        return array_map('recursive_encode_deep', $data);
    }
    return rawurlencode($data);
}
add_filter('rawurlencode_deep', 'recursive_encode_deep');

このコードでは、再帰的に配列のすべての要素にURLエンコードを行います。

サンプル 5: 複合データ型への処理

function complex_data_encode($data) {
    return array_map(function($item) {
        return is_array($item) ? recursive_encode_deep($item) : rawurlencode($item);
    }, $data);
}
add_filter('rawurlencode_deep', 'complex_data_encode');

このサンプルでは、配列内の値がさらに配列である場合にも対応したエンコード処理を行っています。

この関数のアクションでの使用可能性

アクション	使用可能性
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded	〇
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init	〇
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query	〇
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

非推奨または削除されたバージョン

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