概要
remove_filter は、WordPressのフックシステムにおいて、特定のフィルターを削除するための関数です。この関数は、登録されたフィルターに関連付けられたコールバック関数を無効にし、各種処理を制御するのに使われます。主に以下のような機能を実装する際によく使われます:
- 不要なデフォルトのフィルターを無効化する
- プラグインによって追加されたフィルターを削除する
- テーマによって管理されているフィルターをオーバーライドする
- デバッグ目的で特定のフィルターを一時的に無効にする
- フィルターの適用順序を変更する
- 条件に基づきフィルターの効果を制御する
- 不具合を回避するためにフィルターを削除する
- コードの可読性を向上させるためにフィルターを整理する
構文
remove_filter( $tag, $function_to_remove, $priority );
パラメータ
- $tag: 削除したいフィルターの名前(文字列)。
- $function_to_remove: 削除したいコールバック関数(文字列または配列)。
- $priority: (オプション)フィルターが登録された優先度。デフォルトは
10。
戻り値
- フィルターを削除できた場合は
true、されていない場合はfalseを返す。
関連する関数
使用可能なバージョン
- WordPress 1.5 以降
コアファイルのパス
wp-includes/plugin.php
この関数のアクションでの使用可能性
| アクション | 使用例 |
|---|---|
| mu_plugin_loaded | 〇 |
| registered_post_type | 〇 |
| plugins_loaded | 〇 |
| wp_roles_init | 〇 |
| setup_theme | 〇 |
| after_setup_theme | 〇 |
| set_current_user | 〇 |
| init | 〇 |
| register_sidebar | 〇 |
| wp_loaded | 〇 |
| send_headers | |
| parse_query | |
| pre_get_posts | 〇 |
| wp | 〇 |
| template_redirect | 〇 |
| get_header | 〇 |
| wp_head | 〇 |
サンプルコード
サンプルコード 1: デフォルトのフィルターを削除
// プラグインのローディング後にデフォルトのフィルターを削除
add_action('plugins_loaded', function() {
remove_filter('the_content', 'wpautop', 10);
});
このコードは、the_content フィルターに適用される wpautop 自動整形を削除しています。これにより、投稿内容内の段落タグを自動で追加しなくなります。
サンプルコード 2: プラグインによるフィルターの削除
// 特定のフィルターをプラグインのロード時に削除
add_action('init', function() {
if (is_plugin_active('example/example.php')) {
remove_filter('the_excerpt', 'wp_trim_excerpt', 10);
}
});
このサンプルでは、指定したプラグインがアクティブである場合に、the_excerpt フィルターから wp_trim_excerpt を削除しています。
サンプルコード 3: テーマによるフィルターのオーバーライド
// テーマの初期化時にフィルターを削除
add_action('after_setup_theme', function() {
remove_filter('the_title', 'capitalize_title', 10);
});
このコードは、テーマがセットアップされた後に the_title フィルターから capitalize_title ユーザー定義関数を削除します。
サンプルコード 4: 設定条件に基づくフィルターの無効化
// 特定の条件下でフィルターを削除
add_action('wp_loaded', function() {
if (!is_user_logged_in()) {
remove_filter('the_content', 'some_function_that_alters_content', 20);
}
});
このサンプルは、ユーザーがログインしていない場合に、the_content フィルターに適用される some_function_that_alters_content を削除します。
サンプルコード 5: デバッグ目的でフィルターを削除
// デバッグフラグに基づきフィルターを削除
add_action('init', function() {
if (defined('DEBUG_MODE') && DEBUG_MODE) {
remove_filter('wp_head', 'wp_generator');
}
});
このコードは、デバッグモードが定義されている場合に、wp_head フィルターから WordPress のバージョンを表示する wp_generator を削除します。