ワードプレスのthe_category関数の使用方法・解説

概要

the_category 関数は、WordPress のテーマ開発において、投稿に関連するカテゴリーを表示するために使用されます。特に、以下のような機能を実装する際によく使われます：

1. 投稿の詳細表示ページにカテゴリー名を表示する
2. サムネイルリストの横にカテゴリーを追加する
3. 検索結果一覧にカテゴリー情報を提供する
4. カスタム投稿タイプのアーカイブページにカテゴリーを示す
5. シングル投稿テンプレートでのメタ情報表示
6. カテゴリー別のフィルタリング機能の実装
7. ウィジェットエリアにカテゴリーリンクを表示する
8. ショートコードで投稿のカテゴリー情報を表示する

構文

the_category( $separator, $parents, $post_id );

パラメータ

• $separator (オプション) – カテゴリー名を区切る文字列。デフォルトはカンマ。
• $parents (オプション) – 親カテゴリーだけを表示するかどうかのフラグ。デフォルトは false。
• $post_id (オプション) – 投稿の ID。デフォルトは現在の投稿。

戻り値

この関数は、HTMLタグでラップされたカテゴリー名を出力しますが、値を返すことはありません。

関連する関数

• get_the_category
• get_categories
• category_link

使用可能なバージョン

the_category 関数は、WordPress 2.0.0 以降で使用可能です。

コアファイルのパス

the_category 関数は、次のファイルに含まれています：
wp-includes/category-template.php

この関数のアクションでの使用可能性

アクション	使用例
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head	〇

サンプルコード

1. 基本的なカテゴリー表示

   <div class="post-categories">
      <?php the_category(', '); ?>
   </div>
   

   説明: 投稿のカテゴリーをカンマで区切って表示します。

2. カテゴリーのリンク付き表示

   <div class="post-categories">
      <?php the_category(' | '); ?>
   </div>
   

   説明: カテゴリーを「|」で区切り、リンク付きで表示します。

3. 親カテゴリーのみ表示

   <div class="post-categories">
      <?php the_category(', ', true); ?>
   </div>
   

   説明: 親カテゴリーのみをカンマで区切って表示します。

4. 特定投稿IDのカテゴリー表示

   <div class="post-categories">
      <?php the_category(', ', false, 42); ?>
   </div>
   

   説明: 投稿ID 42 のカテゴリーをカンマで区切って表示します。

5. カテゴリーをラップしたHTML出力

   <div class="post-categories">
      <span class="category-label">Categories: </span>
      <?php the_category(', '); ?>
   </div>
   

   説明: 「Categories:」というラベルの後にカテゴリー名を表示します。