概要
wp_get_latest_revision_id_and_total_count関数は、指定した投稿の最新のリビジョンIDとそのリビジョンの総数を取得するための関数です。この関数は、コンテンツのバージョン管理やドラフト機能、投稿の変更履歴を管理する際に非常に役立ちます。
使用される場面は以下の通りです。
1. 投稿の変更履歴を表示する機能を実装する際。
2. エディタにリビジョンの情報を表示するアドオンを開発する際。
3. ユーザーに最新のリビジョン情報を提供するカスタムウィジェットを作成する際。
4. 自動保存されたドラフトの履歴を管理する場合。
5. コンテンツ更新後のリビジョン数を表示する機能を追加する際。
6. 投稿のバージョンを比較するプラグインを開発する際。
7. リビジョンを利用して過去のコンテンツを復元する機能の実装時。
8. 投稿作成や編集のプロセスをトラッキングするカスタムソリューションの開発時。
構文
wp_get_latest_revision_id_and_total_count( $post_id );
パラメータ
$post_id(int) – 投稿ID（リビジョンを取得したい特定の投稿のID）。
戻り値
- 戻り値は、最新のリビジョンID（int）およびリビジョンの総数（int）を含む配列です。
関連する関数
使用可能なバージョン
この関数はWordPress 5.5.0以降で使用可能です。
コアファイルのパス
wp-includes/revision.php
この関数のアクションでの使用可能性
| アクション | 使用例 |
|---|---|
| mu_plugin_loaded | |
| registered_post_type | |
| plugins_loaded | |
| wp_roles_init | |
| setup_theme | |
| after_setup_theme | |
| set_current_user | |
| init | |
| register_sidebar | |
| wp_loaded | |
| send_headers | |
| parse_query | |
| pre_get_posts | |
| wp | |
| template_redirect | |
| get_header | |
| wp_head |
サンプルコード
サンプルコード1
$post_id = 1; // 指定する投稿ID
list( $latest_revision_id, $total_count ) = wp_get_latest_revision_id_and_total_count( $post_id );
echo "最新のリビジョンID: " . $latest_revision_id;
echo "リビジョンの総数: " . $total_count;
このコードは、指定した投稿IDに対する最新のリビジョンIDとリビジョン総数を取得し、表示します。
サンプルコード2
function my_custom_revision_count_display( $post_id ) {
list( $latest_revision_id, $total_count ) = wp_get_latest_revision_id_and_total_count( $post_id );
echo "この投稿の最新リビジョンID: " . esc_html( $latest_revision_id );
echo "この投稿のリビジョン数: " . esc_html( $total_count );
}
add_action( 'the_content', 'my_custom_revision_count_display' );
このコードは、投稿の内容にリビジョンのIDと数を追加します。
サンプルコード3
function revision_info_shortcode( $atts ) {
$atts = shortcode_atts( array(
'id' => 0,
), $atts );
list( $latest_revision_id, $total_count ) = wp_get_latest_revision_id_and_total_count( $atts['id'] );
return "最新のリビジョンID: " . esc_html( $latest_revision_id ) . "<br/>リビジョン数: " . esc_html( $total_count );
}
add_shortcode( 'revision_info', 'revision_info_shortcode' );
このコードは、ショートコードを作成し、指定した投稿のリビジョン情報を表示します。
サンプルコード4
function display_latest_revision_with_warning( $post_id ) {
list( $latest_revision_id, $total_count ) = wp_get_latest_revision_id_and_total_count( $post_id );
if ( $total_count > 0 ) {
echo "この投稿には " . esc_html( $total_count ) . " のリビジョンがあります。最新のリビジョンIDは " . esc_html( $latest_revision_id ) . " です。";
} else {
echo "この投稿にはリビジョンがありません。";
}
}
add_action( 'wp_footer', 'display_latest_revision_with_warning' );
このコードは、フッターに最新のリビジョン情報を表示し、リビジョンが存在しない場合の警告も表示します。
サンプルコード5
function revision_notification_on_save( $post_id ) {
if ( auto_save_is_autosave( $post_id ) ) return;
list( $latest_revision_id, $total_count ) = wp_get_latest_revision_id_and_total_count( $post_id );
if ( $total_count > 5 ) {
// リビジョンが多すぎる場合の通知
add_filter( 'redirect_post_location', function( $location ) {
return add_query_arg( 'revision_warning', 'too_many', $location );
});
}
}
add_action( 'save_post', 'revision_notification_on_save' );
このコードは、投稿が保存されるときにリビジョン数が多すぎる場合に警告を出すための機能を実装します。
この関数は、WordPressのさまざまな機能やカスタマイズを行うための非常に強力なツールです。