概要
wp_is_post_autosave 関数は、投稿情報が自動保存されたものかどうかを調べるための関数です。この関数は、WordPress の投稿のバージョン管理や自動保存機能との連携を必要とする場合に利用されます。具体的には以下のような機能を実装する際によく使われます。
- 自動保存の確認
- 投稿の更新時のバージョン衝突の回避
- 自動保存データの管理
- 投稿のレスポンスを制御
- 自動保存されたデータの検証
- 管理画面でのユーザー通知
- 自動保存に関連するデータの整理
- データの整合性チェック
ワードプレスのコアファイルにおいて、wp_is_post_autosave 関数は wp-includes/post.php に含まれています。使用可能な WordPress バージョンは 4.4 以降です。
構文
bool wp_is_post_autosave( int $post_id );
パラメータ
$post_id: 投稿の識別子である整数。このパラメータは必須です。
戻り値
- 真偽値: 投稿が自動保存されたものであれば
true、そうでなければfalseを返します。
関連する関数
この関数のアクションでの使用可能性
| アクション | 使用例 |
|---|---|
| mu_plugin_loaded | |
| registered_post_type | |
| plugins_loaded | |
| wp_roles_init | |
| setup_theme | |
| after_setup_theme | |
| set_current_user | |
| init | |
| register_sidebar | |
| wp_loaded | |
| send_headers | |
| parse_query | |
| pre_get_posts | |
| wp | |
| template_redirect | |
| get_header | |
| wp_head |
非推奨または削除されたバージョン
現在のところ、wp_is_post_autosave 関数は非推奨や削除されたバージョンはありません。
サンプルコード
サンプルコード1: 自動保存の検証
$post_id = 123; // 投稿のIDを指定
if ( wp_is_post_autosave( $post_id ) ) {
echo "この投稿は自動保存されたものです。";
} else {
echo "この投稿は自動保存されていません。";
}
このコードは、指定された投稿が自動保存されたものであるかどうかを確認し、その結果を表示します。
サンプルコード2: 自動保存のチェックとメッセージ表示
add_action( 'admin_notices', 'check_for_autosave' );
function check_for_autosave() {
if ( isset( $_GET['post'] ) && wp_is_post_autosave( $_GET['post'] ) ) {
echo '<div class="notice notice-info"><p>この投稿は自動保存されました。</p></div>';
}
}
このコードは、管理画面で autosave があった場合に通知メッセージを表示します。
サンプルコード3: 自動保存の削除
function delete_autosave_on_publish( $post_id ) {
if ( wp_is_post_autosave( $post_id ) ) {
// 何もしない
} else {
// 自動保存されたデータを削除する
wp_delete_post( wp_get_post_autosave( $post_id ) );
}
}
add_action( 'publish_post', 'delete_autosave_on_publish' );
このコードは、新しい投稿が公開されると、自動保存されたデータを削除します。
サンプルコード4: 投稿保存前の確認
add_action( 'wp_insert_post', 'check_before_save' );
function check_before_save( $post_id ) {
if ( wp_is_post_autosave( $post_id ) ) {
// 自動保存の場合は何もしない
return;
}
// 通常の保存処理
}
このコードは、投稿が保存される前に、それが自動保存であるかどうかをチェックし、必要であれば処理をスキップします。
サンプルコード5: 自動保存のカウント
function count_autosaves( $post_id ) {
if ( wp_is_post_autosave( $post_id ) ) {
$autosave_count = get_post_meta( $post_id, '_autosave_count', true ) + 1;
update_post_meta( $post_id, '_autosave_count', $autosave_count );
}
}
add_action( 'wp_insert_post', 'count_autosaves' );
このコードは、投稿が自動保存された際に、その回数をカウントし、メタデータとして保存します。