ワードプレスのwp_mailフィルタの使用方法・解説

概要

wp_mailフィルタは、WordPressでメールを送信する際に、メールのヘッダーやコンテンツをカスタマイズするために使用されます。このフィルタは、以下のような機能を実装する際によく使われます。

  1. メールの件名の変更
  2. メールの送信先アドレスのフィルタリング
  3. メールの本文のカスタマイズ
  4. メールのヘッダーの追加または変更
  5. スパムフィルタリングの実装
  6. ユーザー通知メールのテンプレートの変更
  7. フォームから送信されるメールの内容の調整
  8. デバッグ情報の追加

構文

add_filter('wp_mail', 'your_custom_function');

パラメータ

  • $atts (array): メール関連の情報を含む配列
    • to: 受信者のメールアドレス
    • subject: メールの件名
    • message: メールの本文
    • headers: メールヘッダー (オプション)
    • attachments: 添付ファイルのパス (オプション)

戻り値

  • (array): 修正されたメール送信に関する配列

関連する関数

使用可能なバージョン

  • すべてのバージョン

コアファイルのパス

  • wp-includes/pluggable.php

この関数のアクションでの使用可能性

アクション 使用例
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

サンプル1: メールの件名を変更

add_filter('wp_mail', function($atts) {
    $atts['subject'] = 'カスタム件名';
    return $atts;
});

このサンプルコードは、送信されるメールの件名を「カスタム件名」に変更します。

サンプル2: 受信者のアドレスを変更

add_filter('wp_mail', function($atts) {
    $atts['to'] = 'new-email@example.com';
    return $atts;
});

このコードは、元の受信者アドレスを「new-email@example.com」に変更します。

サンプル3: メール本文にテキストを追加

add_filter('wp_mail', function($atts) {
    $atts['message'] .= "nnこのメールはカスタマイズされています。";
    return $atts;
});

このサンプルコードは、メール本文の最後にカスタムメッセージを追加します。

サンプル4: ヘッダー情報を追加

add_filter('wp_mail', function($atts) {
    $atts['headers'] = 'From: Custom Sender <sender@example.com>';
    return $atts;
});

このコードは、メールの送信者情報をカスタムヘッダーとして追加します。

サンプル5: 添付ファイルを追加

add_filter('wp_mail', function($atts) {
    $atts['attachments'] = array('/path/to/your/file.pdf');
    return $atts;
});

このサンプルコードでは、指定されたファイルをメールに添付します。

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