概要
wp_slash関数は、特にWordPressにおいてデータをデータベースに保存する際に重要な役割を果たす関数です。この関数は、スラッシュでクォートすることで、データの整合性を保つために必要なエスケープ処理を行います。以下のような機能を実装する際によく使用されます。
- フォームデータの保存
- 投稿の保存
- カスタムフィールドの保存
- コメントの保存
- ユーザー設定の保存
- 設定オプションの保存
- タクソノミーの保存
- REST APIのリクエスト処理
構文
wp_slash( string $string );
パラメータ
$string(string): スラッシュでクォートする対象の文字列。
戻り値
- （string） エスケープ処理された文字列（スラッシュ付加後の文字列）。
関連する関数
使用可能なバージョン
- WordPress 2.5.0以上で使用可能。
コアファイルのパス
wp-includes/rest-api.php
この関数のアクションでの使用可能性
| アクション | 使用可能性 |
|---|---|
| mu_plugin_loaded | |
| registered_post_type | 〇 |
| plugins_loaded | 〇 |
| wp_roles_init | 〇 |
| setup_theme | 〇 |
| after_setup_theme | 〇 |
| set_current_user | 〇 |
| init | 〇 |
| register_sidebar | 〇 |
| wp_loaded | 〇 |
| send_headers | |
| parse_query | |
| pre_get_posts | 〇 |
| wp | 〇 |
| template_redirect | |
| get_header | |
| wp_head |
サンプルコード
サンプルコード 1: 投稿データのエスケープ処理
$post_content = 'This is a sample post content with "quotes".';
$escaped_content = wp_slash($post_content);
このコードは、投稿コンテンツの文字列をスラッシュでクォートします。具体的には、クォートが含まれている場合にエスケープ処理を行います。
サンプルコード 2: フォーム入力データの保存
if ($_SERVER['REQUEST_METHOD'] === 'POST') {
$input_data = wp_slash($_POST['input_field']);
update_option('my_option', $input_data);
}
このサンプルコードはフォームから送信されたデータをエスケープして、オプションとして保存します。
サンプルコード 3: REST APIのリクエスト処理
add_action('rest_insert_post', function($post, $request) {
$slug = wp_slash($request['slug']);
// データベースへのスラッシュエスケープ後のデータ保存処理
});
このコードはREST APIの挿入フックで、リクエストから取得したスラッグをエスケープします。
サンプルコード 4: コメントデータの保存
if (isset($_POST['comment'])) {
$comment = wp_slash($_POST['comment']);
wp_insert_comment(array('comment_content' => $comment));
}
このコードは、コメントとして送信されたデータをエスケープしてから、新しいコメントをデータベースに挿入します。
サンプルコード 5: ユーザー設定の保存
function save_user_settings() {
if(isset($_POST['user_setting'])) {
$user_setting = wp_slash($_POST['user_setting']);
update_user_meta(get_current_user_id(), 'user_setting_key', $user_setting);
}
}
add_action('wp', 'save_user_settings');
このサンプルコードは、現在のユーザーの設定を保存するために、ユーザー設定データをエスケープしてからデータベースに保存します。