ワードプレスのwp_parse_url関数の使用方法・解説

概要

wp_parse_url関数は、与えられたURLを解析し、その構成要素を取得するために使用されます。主に以下のような機能を実装する際に役立ちます。

  1. URLのスキーム(http, httpsなど)を取得する。
  2. ホスト名を抽出する。
  3. ポート番号を特定する。
  4. パスやクエリ文字列を解析する。
  5. サブドメインを取り出す。
  6. URLのフラグメントを取得する。
  7. URLのホスト部分とパス部分を分割する。
  8. リダイレクト先のURLを解析する。

構文

array wp_parse_url( string $url, int $component = -1 );

パラメータ

  • $url: 解析対象のURL(文字列)。
  • $component: 取得したいURLの特定の要素を指定するための整数(オプション)。指定しない場合、全要素を返す。

戻り値

  • 指定されたURLの構成要素を含む連想配列。指定された要素が存在しない場合、nullを返します。

関連する関数

使用可能なバージョン

この関数は、WordPress 4.4.0以降で利用可能です。

コアファイルのパス

/wp-includes/functions.php

サンプルコード

サンプルコード1: 基本的なURLの解析

このコードは、与えられたURLを解析し、その要素を出力します。

$url = 'https://example.com:8080/path/to/resource?query=param#fragment';
$parsed_url = wp_parse_url($url);
print_r($parsed_url);

このサンプルでは、与えられたURLからスキーム、ホスト、ポート、パス、クエリ、フラグメントを抽出します。

サンプルコード2: スキームの取得

このコードは、URLからスキーム(httpやhttps)を取得して表示します。

$url = 'http://example.com';
$parsed_url = wp_parse_url($url, PHP_URL_SCHEME);
echo $parsed_url;

このサンプルは、指定したURLのスキーム(ここでは「http」)を表示します。

サンプルコード3: ホストの取得

このコードは、URLからホスト部分を取得します。

$url = 'https://www.example.com/path';
$host = wp_parse_url($url, PHP_URL_HOST);
echo $host;

このサンプルは、与えられたURLのホスト部分を取り出し、表示します。

サンプルコード4: クエリ文字列の取得

このコードでは、URLのクエリ文字列を取得します。

$url = 'https://example.com/path?name=value&foo=bar';
$query = wp_parse_url($url, PHP_URL_QUERY);
echo $query;

このサンプルは、URLからクエリ部分(「name=value&foo=bar」)を取得して表示します。

サンプルコード5: フラグメントの取得

このコードは、URLのフラグメント(#以降の部分)を取得します。

$url = 'https://example.com/path#section1';
$fragment = wp_parse_url($url, PHP_URL_FRAGMENT);
echo $fragment;

このサンプルは、与えられたURLからフラグメント(「section1」)を取得して表示します。

この関数のアクションでの使用可能性

アクション 使用例
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

この関数は、特定のWordPressバージョンで非推奨または削除されていません。

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