ワードプレスのget_post_datetimeフィルタの使用方法・解説

概要

get_post_datetimeフィルタは、WordPressの投稿に関連する日付と時間を取得する際に使用されるフィルタであり、特に以下の８つの機能の実装時によく利用されます。

1. 投稿時間のカスタマイズ
2. 更新時間のフォーマット変更
3. 日付のローカライズ（言語に応じたフォーマット）
4. 投稿タイプに応じた異なる日付表示
5. 特定の条件に基づいたDateTimeオブジェクトの変更
6. フロントエンドでのカスタムメタデータの取得
7. カスタムポストタイプの日付管理
8. プラグインやテーマの開発時における日付の一貫性向上

構文

apply_filters( 'get_post_datetime', $date, $post );

パラメータ

• $date: 取得された日付/時間のオブジェクト（DateTimeオブジェクト）
• $post: 対象の投稿オブジェクト（WP_Postオブジェクト）

戻り値

• フィルタが適用された後の日付/時間のオブジェクト（DateTimeオブジェクト）

関連する関数

https://refwp.com/?titleonly=1&s=get_post_datetime

使用可能バージョン

• WordPress 4.9.0 以降

コアファイルのパス

• wp-includes/post.php

サンプルコード

サンプル1: 投稿時間をISOフォーマットに変更する

add_filter( 'get_post_datetime', 'custom_iso_post_datetime', 10, 2 );

function custom_iso_post_datetime( $date, $post ) {
    return $date->format( 'c' ); // ISO8601フォーマットに変更
}

このサンプルコードは、投稿時間をISO 8601形式に変換して出力します。

サンプル2: 特定の投稿タイプに異なる日付形式を提供する

add_filter( 'get_post_datetime', 'custom_date_format_for_post_type', 10, 2 );

function custom_date_format_for_post_type( $date, $post ) {
    if ( 'custom_post_type' === get_post_type( $post ) ) {
        return $date->format( 'd-m-Y H:i:s' ); // カスタム投稿タイプ用の形式
    }
    return $date;
}

このコードは、特定の投稿タイプ（この場合はカスタム投稿タイプ）の場合に異なる日付形式で出力します。

サンプル3: 日付を日本語で表示する

add_filter( 'get_post_datetime', 'localize_post_datetime', 10, 2 );

function localize_post_datetime( $date, $post ) {
    // 日本語のフォーマットに設定
    return $date->format( 'Y年m月d日 H:i:s' );
}

このサンプルは、投稿時間を日本語で表示する形式に変更します。

サンプル4: 投稿の更新時間をカスタムメタデータと共に表示する

add_filter( 'get_post_datetime', 'append_custom_metadata_to_post_date', 10, 2 );

function append_custom_metadata_to_post_date( $date, $post ) {
    $custom_meta = get_post_meta( $post->ID, 'custom_meta_key', true );
    return $date->format( 'Y-m-d H:i:s' ) . ' - ' . $custom_meta; // メタデータを追加
}

このコードは、投稿の更新時間の後にカスタムメタデータを追加して表示します。

サンプル5: 更新時間を取得する

add_filter( 'get_post_datetime', 'get_updated_post_datetime', 10, 2 );

function get_updated_post_datetime( $date, $post ) {
    if ( $post->post_modified !== $post->post_date ) {
        return new DateTime( $post->post_modified ); // 更新日時を返す
    }
    return $date;
}

このサンプルは、投稿の更新時間が存在する場合、更新保持を利用してそれを取得します。

この関数のアクションでの使用可能性

アクション名	使用可能性
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

WordPressバージョンについて

• get_post_datetimeフィルタは、特定のバージョンで非推奨または削除された経歴はありません。