概要
get_stylesheet_directory 関数は、現在のテーマのパス名を取得するために使用されます。この関数は、WordPressテーマを開発する際に、スタイルシートやJavaScriptファイル、画像などのリソースへのパスを動的に取得したい場合に特に便利です。以下は、そのような機能を実装する際によく使われる例です。
- カスタムスタイルシートの読み込み
- テンプレートパーツのパス指定
- イメージリソースの取得
- カスタムスクリプトファイルの読み込み
- プラグインのデフォルト設定ファイルへのパス
- テーマのオプションページ用リソースの指定
- 子テーマのリソースを参照
- オンラインのCSSファイルの読み込み用パスの指定
構文
get_stylesheet_directory();
パラメータ
この関数はパラメータを取らないため、空の括弧で呼び出します。
戻り値
この関数は、現在のテーマのスタイルシートディレクトリの絶対パスを返します。
関連する関数
使用可能なワードプレスのバージョン
この関数はWordPress 2.7以降で使用可能です。
コアファイルのパス
wp-includes/theme.php
この関数のアクションでの使用可能性
| アクション名 | 使用例 |
|---|---|
| mu_plugin_loaded | |
| registered_post_type | |
| plugins_loaded | 〇 |
| wp_roles_init | |
| setup_theme | 〇 |
| after_setup_theme | 〇 |
| set_current_user | |
| init | 〇 |
| register_sidebar | |
| wp_loaded | 〇 |
| send_headers | |
| parse_query | |
| pre_get_posts | |
| wp | 〇 |
| template_redirect | |
| get_header | 〇 |
| wp_head | 〇 |
サンプルコード
以下は get_stylesheet_directory 関数を利用するサンプルコードです。
サンプルコード 1
<link rel="stylesheet" type="text/css" href="<?php echo get_stylesheet_directory(); ?>/css/custom-style.css">
説明: 現在のテーマのスタイルシートディレクトリからカスタムCSSファイルを読み込むコードです。
サンプルコード 2
<img src="<?php echo get_stylesheet_directory(); ?>/images/logo.png" alt="Logo">
説明: 現在のテーマのスタイルシートディレクトリからロゴ画像を表示するためのコードです。
サンプルコード 3
require_once(get_stylesheet_directory() . '/inc/custom-functions.php');
説明: 現在のテーマのスタイルシートディレクトリからカスタム関数ファイルを読み込むためのコードです。
サンプルコード 4
function my_enqueue_scripts() {
wp_enqueue_script('my-script', get_stylesheet_directory_uri() . '/js/my-script.js', array('jquery'), null, true);
}
add_action('wp_enqueue_scripts', 'my_enqueue_scripts');
説明: 現在のテーマのスタイルシートディレクトリからJavaScriptファイルを読み込むための関数を作成しています。
サンプルコード 5
function my_theme_setup() {
load_theme_textdomain('my_theme', get_stylesheet_directory() . '/languages');
}
add_action('after_setup_theme', 'my_theme_setup');
説明: 現在のテーマのスタイルシートディレクトリから翻訳言語ファイルを読み込むための関数を作成しています。