ワードプレスのwp_doing_cron関数の使用方法・解説

概要

wp_doing_cron 関数は、現在のリクエストがcronリクエストかを確認するために使用されます。主に以下のような機能を実装する際に使われることが多いです。

1. スケジュールされたイベントの実行チェック
2. 自動バックアップのトリガー
3. 定期的なデータ更新
4. メール通知の送信
5. キャッシュクリアのスケジューリング
6. 外部APIとの定期的なデータ同期
7. サイト状態の監視
8. 定期的なSEO分析

構文

wp_doing_cron();

パラメータ

wp_doing_cron 関数はパラメータを受け取りません。

戻り値

• true：現在のリクエストがcronリクエストである場合
• false：それ以外の場合

関連する関数

• wp_next_scheduled
• wp_schedule_event
• wp_unschedule_event

バージョン情報

• wp_doing_cron 関数は、WordPress 3.4.0以降で使用可能です。

コアファイルのパス

• wp-includes/functions.php

この関数のアクションでの使用可能性

アクション	使用例
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init	〇
register_sidebar
wp_loaded	〇
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp	〇
template_redirect
get_header
wp_head	〇

サンプルコード

1. スケジュールイベントの登録

   if ( ! wp_next_scheduled( 'my_custom_cron_job' ) ) {
      wp_schedule_event( time(), 'hourly', 'my_custom_cron_job' );
   }
   

   このコードは、カスタムクロンジョブを1時間ごとにスケジュールします。

2. クロンリクエストのチェック

   if ( wp_doing_cron() ) {
      // 澄み取り操作
   }
   

   このコードは、現在のリクエストがcronリクエストである場合に特定の操作を実行します。

3. データ更新の実行

   add_action( 'my_custom_cron_job', 'update_my_custom_data' );
   
   function update_my_custom_data() {
      // データ更新処理
   }
   

   ここでは、スケジュールされたクロンイベントによってデータ更新が実行されます。

4. バックアップのトリガー

   add_action( 'my_custom_cron_job', 'perform_backup' );
   
   function perform_backup() {
      // バックアップ処理
   }
   

   スケジュールされたクロンイベントでバックアッププロセスを実行します。

5. 外部APIとの通信

   add_action( 'my_custom_cron_job', 'sync_with_external_api' );
   
   function sync_with_external_api() {
      // API通信処理
   }
   

   このコードは、クロンイベントで外部APIとのデータ同期を行います。

以上が、wp_doing_cron 関数に関する詳細な解説です。必要に応じて関連する関数やアクションの使用例を参照してください。