概要
wp_is_ini_value_changeable 関数は、PHPの設定値が変更可能かどうかを調べるための関数です。この関数は、WordPressの様々なプラグインやテーマ開発において、設定を動的に変更する必要がある際に役立ちます。例えば、PHPの設定を調整してパフォーマンスを向上させたり、特定の機能を有効化したりする際に利用されます。
主な使用例
- 設定変更の前に値が変更可能かをチェックする
- プラグインやテーマの動作確認
- PHPの設定が特定の環境で変更可能かどうかの検証
- サーバー構成に応じた最適なパフォーマンスチューニング
- 軽量なキャッシュ管理のための設定値調整
- サーバーログ設定の切り替え
- セッション管理のための設定変更
- デバッグモードの有効化に関連する設定の確認
構文
wp_is_ini_value_changeable( $var_name );
パラメータ
$var_name(string): 確認したい ini 設定の名前。
戻り値
- bool: 指定した ini 設定が変更可能な場合は
true、変更不可の場合はfalseを返します。
関連する関数
WordPress バージョン
wp_is_ini_value_changeable 関数は、WordPress 4.1以降で使用可能です。
コアファイルのパス
この関数は、wp-includes/plugin.php に含まれています。
サンプルコード
サンプルコード 1: ini 設定の確認
if ( wp_is_ini_value_changeable( 'memory_limit' ) ) {
ini_set( 'memory_limit', '256M' );
}
このコードは、PHPの memory_limit 設定が変更可能な場合に、メモリ制限を256MBに変更します。
サンプルコード 2: デバッグ設定の確認
if ( wp_is_ini_value_changeable( 'display_errors' ) ) {
ini_set( 'display_errors', '1' );
}
このコードは、エラーメッセージを表示する設定が変更可能な際に、エラー表示を有効にします。
サンプルコード 3: セッション設定の確認
if ( wp_is_ini_value_changeable( 'session.save_handler' ) ) {
ini_set( 'session.save_handler', 'files' );
}
このコードは、セッションの保存方法が変更可能な場合に、ファイルに保存するように設定します。
サンプルコード 4: upload_max_filesize の確認
if ( wp_is_ini_value_changeable( 'upload_max_filesize' ) ) {
ini_set( 'upload_max_filesize', '64M' );
}
このコードは、ファイルのアップロードサイズ制限が変更可能な場合に、最大ファイルサイズを64MBに設定します。
サンプルコード 5: post_max_size の確認
if ( wp_is_ini_value_changeable( 'post_max_size' ) ) {
ini_set( 'post_max_size', '64M' );
}
このコードは、POSTリクエストのサイズ制限が変更可能な時に、最大POSTサイズを64MBに設定します。
この関数のアクションでの使用可能性
| アクション | 使用可能性 |
|---|---|
| mu_plugin_loaded | 〇 |
| registered_post_type | 〇 |
| plugins_loaded | 〇 |
| wp_roles_init | |
| setup_theme | |
| after_setup_theme | 〇 |
| set_current_user | |
| init | 〇 |
| register_sidebar | |
| wp_loaded | |
| send_headers | |
| parse_query | |
| pre_get_posts | |
| wp | |
| template_redirect | |
| get_header | |
| wp_head |
wp_is_ini_value_changeable 関数は、特定のWordPressバージョンにおいて非推奨や削除されてはいません。