ワードプレスのwp_timezoneフィルタの使用方法・解説

概要

wp_timezone フィルタは、WordPress サイトのタームゾーン情報を取得するためのフックです。具体的には、デフォルトのタイムゾーンを変更したり、特定の条件に基づいてタイムゾーンの設定をカスタマイズする際に利用されます。以下はこのフィルタがよく使用される機能の例です：

1. タイムゾーンをサイトのニーズに合わせて変更する。
2. 利用者の所在地に基づいてタイムゾーンを動的に設定する。
3. プラグインやテーマの設定に応じたカスタムタイムゾーンを適用する。
4. デフォルトタイムゾーンを開発環境と本番環境で切り替える。
5. イベント管理システムでタイムゾーンを考慮する。
6. カレンダーアプリの統合で特定のタイムゾーンを使用する。
7. サイトの訪問者向けにローカライズされた日時表示を行う。
8. 複数のタイムゾーンを持つサイトで流動的にタイムゾーンを変更する。

構文

apply_filters( 'wp_timezone', string $timezone_string );

パラメータ

• timezone_string (string): デフォルトのタイムゾーンを指定します。

戻り値

• (string): フィルタ処理されたタイムゾーンの文字列を返します。

関連する関数

wp_timezone

使用可能なバージョン

• WordPress 4.0 以降

ワードプレスコアファイルのパス

• wp-includes/general-template.php

この関数のアクションでの使用可能性

アクション	使用可能性
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp	〇
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

サンプルコード 1

add_filter( 'wp_timezone', 'custom_wp_timezone' );

function custom_wp_timezone( $timezone ) {
    return 'Asia/Tokyo';
}

このコードは、WordPressサイトのデフォルトタイムゾーンを「Asia/Tokyo」に変更します。引用元: https://developer.wordpress.org/reference/functions/apply_filters/

サンプルコード 2

add_filter( 'wp_timezone', 'dynamic_timezone_based_on_user' );

function dynamic_timezone_based_on_user( $timezone ) {
    if ( is_user_logged_in() ) {
        $user_id = get_current_user_id();
        $user_timezone = get_user_meta( $user_id, 'timezone_string', true );
        return $user_timezone ? $user_timezone : $timezone;
    }
    return $timezone;
}

このコードは、ログインしているユーザーのメタデータに基づいてタイムゾーンを設定します。引用元: https://developer.wordpress.org/reference/functions/get_user_meta/

サンプルコード 3

add_filter( 'wp_timezone', 'conditional_timezone' );

function conditional_timezone( $timezone ) {
    if ( is_admin() ) {
        return 'America/New_York';
    }
    return $timezone;
}

このコードは、サイトの管理画面にいる場合のみタイムゾーンを「America/New_York」に設定します。引用元: https://developer.wordpress.org/reference/functions/is_admin/

サンプルコード 4

add_filter( 'wp_timezone', function( $timezone ) {
    $hour = date('G');
    if ( $hour >= 6 && $hour < 18 ) {
        return 'Europe/London';
    }
    return 'Australia/Sydney';
});

このコードは、時間に応じて異なるタイムゾーンを返します。昼間は「Europe/London」、夜間は「Australia/Sydney」を使用します。引用元: https://php.net/manual/en/function.date.php

サンプルコード 5

function my_custom_timezone( $timezone ) {
    $country_code = 'JP'; // ここには動的な国コードを設定可能
    return $country_code === 'JP' ? 'Asia/Tokyo' : $timezone;
}
add_filter( 'wp_timezone', 'my_custom_timezone' );

このコードは、特定の国コードに基づき、タイムゾーンを「Asia/Tokyo」に変更します。引用元: https://developer.wordpress.org/reference/functions/add_filter/