ワードプレスのdid_filter関数の使用方法・解説

概要

did_filter 関数は、指定されたフィルターが実行された回数を取得するために使用されます。この関数は、特定のフィルターが何回適用されたかを確認する際に非常に便利です。これにより、開発者はフィルターの実行状況を把握し、条件に応じて動作を調整することが可能です。

よく使われる機能

  • プラグイン内での条件分岐
  • カスタムフィルターの処理回数の確認
  • テーマ内のフックの適用状況の確認
  • デバッグ目的でのフィルター確認
  • 他のアクションやフィルターとの依存関係の分析
  • 設定のロードの確認
  • 特定の条件下での実行制御
  • プラグインやテーマの互換性のチェック

構文

did_filter( $tag, $count );

パラメータ

  • $tag (string) : チェックするフィルターのタグ名。
  • $count (int) : 指定したタグが適用された回数を取得。

戻り値

  • int : 指定されたフィルターが実行された回数。

関連する関数

使用可能なバージョン

did_filter 関数は WordPress 2.1.0 以降で使用可能です。

コアファイルのパス

did_filter 関数は、WordPress コアの wp-includes/plugin.php に含まれています。

サンプルコード

サンプルコード1

function my_custom_function() {
    // 'my_filter' フィルターが適用された回数を取得
    $count = did_filter('my_filter');
    if ($count > 0) {
        echo "フィルターが適用されました。";
    }
}
add_action('wp_head', 'my_custom_function');

このコードは、my_filter フィルターが適用された回数を取得し、1回以上適用されている場合にメッセージを表示します。

サンプルコード2

function check_my_custom_filter() {
    // 'my_custom_filter' が適用された回数を確認
    $count = did_filter('my_custom_filter');
    error_log("フィルターの適用回数: " . $count);
}
add_action('init', 'check_my_custom_filter');

このコードは、my_custom_filter フィルターの適用回数をエラーログに記録します。

サンプルコード3

function log_filter_usage() {
    // 'example_filter' がどれだけ適用されたかを確認
    $used = did_filter('example_filter');
    if ($used === 0) {
        // フィルターが未適用の場合はメッセージを表示
        echo "フィルターが適用されていません。";
    }
}
add_action('wp_footer', 'log_filter_usage');

このコードは、example_filter フィルターが適用されていない場合にメッセージを出力します。

サンプルコード4

function check_filter_performance() {
    // フィルターの適用状況を確認
    if (did_filter('my_important_filter') > 5) {
        // フィルターが多く適用されている場合の処理
        echo "フィルターが多く適用されました。";
    }
}
add_action('wp_loaded', 'check_filter_performance');

このコードは、my_important_filter フィルターが5回以上適用されている場合にメッセージを表示します。

サンプルコード5

function conditionally_execute() {
    // 'another_filter' の適用回数を取得
    if (did_filter('another_filter', 1)) {
        // 特定の条件を満たす場合の処理
        echo "フィルターが1回適用されました。";
    }
}
add_action('template_redirect', 'conditionally_execute');

このコードは、another_filter フィルターが1回適用された場合にメッセージを出力します。

この関数のアクションでの使用可能性

アクション 使用可能性
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

この関数は、特定のバージョンで非推奨または削除されていません。

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