ワードプレスのwp_get_custom_css関数の使用方法・解説

概要

wp_get_custom_css 関数は、WordPress のカスタマイザーで追加した CSS を取得するために使用されます。この関数は主にテーマやプラグインの開発者がカスタマイザーの機能と連携し、ユーザーが追加したスタイルを動的に読み込む際に重宝します。以下に、この関数がよく使われるシナリオを挙げます。

  1. テーマのカスタマイザーでユーザーが設定した CSS を表示する。
  2. プラグインが追加した CSS コードを管理画面から表示する。
  3. フロントエンドでユーザーが追加したスタイルを適用するカスタムテンプレートを作成する。
  4. 管理画面でのスタイルのプレビュー機能を実装する。
  5. クライアントのニーズに応じて動的にスタイルを変更する機能を開発する。
  6. 専用のスタイルシートを用意せずに、簡易的なスタイリングを実現する。
  7. 特定の条件下でのみ CSS を適用する機能を開発する。
  8. カスタマイザーの設定を保存した後、その設定を用いてページのスタイルを更新する機能を提供する。

構文

wp_get_custom_css();

パラメータ

この関数には、パラメータはありません。

戻り値

返り値として、カスタマイザーに追加された CSS が文字列で返されます。

使用可能なバージョン

この関数は WordPress 3.4 以降で使用可能です。

コアファイルのパス

wp-includes/class-wp-customize-manager.php

関連する関数

この関数のアクションでの使用可能性

アクション 使用可否
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

サンプル 1: カスタム CSS を出力する

このサンプルでは、カスタマイザーで追加された CSS を取得し、HTML ドキュメントの <style> タグ内に出力します。

function my_custom_css_output() {
    $custom_css = wp_get_custom_css();
    if ( ! empty( $custom_css ) ) {
        echo '<style type="text/css">' . esc_html( $custom_css ) . '</style>';
    }
}
add_action( 'wp_head', 'my_custom_css_output' );

サンプル 2: カスタム CSS を変数に保存

こちらのコードでは、取得したカスタム CSS を変数に保存し、条件によって利用します。

function my_custom_css_variable() {
    $custom_css = wp_get_custom_css();
    if ( ! empty( $custom_css ) ) {
        // ここで $custom_css を使用した処理を行う
        // 例: ログ出力など
        error_log( $custom_css );
    }
}
add_action( 'init', 'my_custom_css_variable' );

サンプル 3: カスタム CSS をテーマ設定に保存

このサンプルでは、カスタマーで入力された CSS を取得して、別のテーマ設定に保存します。

function my_save_custom_css() {
    $custom_css = wp_get_custom_css();
    set_theme_mod( 'my_custom_css_setting', $custom_css );
}
add_action( 'customize_save_after', 'my_save_custom_css' );

サンプル 4: 特定のページでカスタム CSS を適用

特定のページでだけカスタム CSS を適用するためのコードです。

function my_custom_css_for_specific_page() {
    if ( is_page( '特定のページスラッグ' ) ) {
        $custom_css = wp_get_custom_css();
        if ( ! empty( $custom_css ) ) {
            echo '<style>' . esc_html( $custom_css ) . '</style>';
        }
    }
}
add_action( 'wp_head', 'my_custom_css_for_specific_page' );

サンプル 5: カスタム CSS をログに保存

このコードでは、カスタム CSS を取得してファイルにログとして保存します。

function my_log_custom_css() {
    $custom_css = wp_get_custom_css();
    if ( ! empty( $custom_css ) ) {
        file_put_contents( 'custom_css_log.txt', $custom_css, FILE_APPEND );
    }
}
add_action( 'wp_head', 'my_log_custom_css' );

これらのサンプルコードは、異なるシナリオで wp_get_custom_css 関数をどのように利用できるかを示すものです。

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