概要
wp_print_font_faces フィルタは、WordPressのテーマやプラグインにおいて、フォントフェイス・スタイルを表示する際に使用されます。このフィルタを使用することで、開発者は独自のフォント設定を簡単に追加、変更、または削除することができ、デザインの一貫性やカスタマイズ性を高めることができます。
よく使われる機能
- カスタムフォントの追加
- フォントのスタイル変更
- レスポンシブデザインへの対応
- フォントの優先順位設定
- Webフォントの統合
- フォントサイズの調整
- フォントのロードタイミングのカスタマイズ
- テーマやプラグイン間のフォント統一
構文
apply_filters('wp_print_font_faces', $font_faces);
パラメータ
$font_faces: 文字列または配列。カスタムフォントフェイスの情報を含むデータ。
戻り値
- フィルタ処理されたフォントフェイス・スタイルを表示するための文字列。
関連する関数
使用可能なバージョン
- このフィルタは、WordPress 3.5.0以降で使用可能です。
コアファイルのパス
wp-includes/general-template.php
この関数のアクションでの使用可能性
| アクション | 使用例 |
|---|---|
| mu_plugin_loaded | |
| registered_post_type | |
| plugins_loaded | 〇 |
| wp_roles_init | |
| setup_theme | 〇 |
| after_setup_theme | 〇 |
| set_current_user | |
| init | |
| register_sidebar | |
| wp_loaded | 〇 |
| send_headers | |
| parse_query | |
| pre_get_posts | |
| wp | |
| template_redirect | |
| get_header | |
| wp_head | 〇 |
非推奨または削除されたバージョン
- 現在のところ、
wp_print_font_facesフィルタは非推奨または削除されたバージョンはありません。
サンプルコード
1. カスタムフォントを追加する
add_filter('wp_print_font_faces', function($font_faces) {
$font_faces .= '@import url("https://fonts.googleapis.com/css?family=Roboto");';
return $font_faces;
});
このコードは、GoogleのRobotoフォントを指定して、カスタムフォントフェイスを追加しています。
2. フォントスタイルを変更する
add_filter('wp_print_font_faces', function($font_faces) {
$font_faces = str_replace('old-font', 'new-font', $font_faces);
return $font_faces;
});
この例では、既存のフォント名を別のフォント名に変更しています。
3. フォントサイズを調整する
add_filter('wp_print_font_faces', function($font_faces) {
$font_faces .= 'body { font-size: 18px; }';
return $font_faces;
});
このコードは、フォントサイズを18pxに設定しています。
4. フォント優先順位を設定する
add_filter('wp_print_font_faces', function($font_faces) {
$font_faces .= 'font-family: "Open Sans", Arial, sans-serif;';
return $font_faces;
});
この例では、Open Sansフォントが優先されるように設定しています。
5. Webフォントを統合する
add_filter('wp_print_font_faces', function($font_faces) {
$font_faces .= '@font-face {
font-family: "MyCustomFont";
src: url("path/to/font.woff2") format("woff2");
}';
return $font_faces;
});
このコードは、カスタムWebフォントをポイントして統合しています。