ワードプレスのupdate_user_optionアクションの使用方法・解説

概要

update_user_option アクションは、WordPressでユーザーオプション情報を更新する際に使用されるフックです。このアクションは、ユーザーのメタデータやカスタムオプションを変更したい場合によく用いられます。具体的には、以下のような機能を実装する際に使用されることが一般的です。

1. ユーザー設定の保存
2. プラグインの設定の調整
3. テーマオプションの更新
4. ユーザープロファイルのカスタマイズ
5. ユーザーの権限管理
6. ユーザー体験のパーソナライズ
7. サードパーティサービスとの統合
8. アナリティクスデータの保存

構文

add_action('update_user_option', 'my_function', 10, 3);

パラメータ

• int $user_id : ユーザーID
• string $option : 更新するオプションの名前
• mixed $value : 更新するオプションの値

戻り値

このアクションは、戻り値を持たないため、結果を返しません。

関連する関数

このアクションに関連する関数は以下のリンクから参照できます： update_user_option

使用可能なバージョン

特に非推奨や削除されたバージョンはありません。

コアファイルのパス

wp-includes/user.php

この関数のアクションでの使用可能性

アクション	使用例
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

サンプル1: カスタムオプションの保存

add_action('update_user_option', 'save_custom_user_option', 10, 3);

function save_custom_user_option($user_id, $option, $value) {
    if ($option == 'my_custom_option') {
        // カスタムオプションの保存処理
        // ここにコードを追加する
    }
}

説明: ユーザーが “my_custom_option” を更新したときに特別な処理を行うサンプルコードです。

サンプル2: ログイン時のオプション更新

add_action('update_user_option', 'update_on_login', 10, 3);

function update_on_login($user_id, $option, $value) {
    if ($option == 'last_login') {
        // ユーザーの最終ログイン時間を保存
        update_user_meta($user_id, 'last_login_time', current_time('timestamp'));
    }
}

説明: ユーザーの “last_login” オプションが更新されると、最終ログイン時間を記録します。

サンプル3: サードパーティサービスへのデータ送信

add_action('update_user_option', 'send_data_to_third_party', 10, 3);

function send_data_to_third_party($user_id, $option, $value) {
    if ($option == 'notifications_enabled') {
        // サードパーティサービスへのデータ送信処理
        // ここにコードを追加する
    }
}

説明: ユーザーが通知設定を変更したときに、サードパーティにその情報を送信する処理です。

サンプル4: ユーザー設定の検証

add_action('update_user_option', 'validate_user_option', 10, 3);

function validate_user_option($user_id, $option, $value) {
    if ($option == 'email_preferences') {
        // メール設定の検証
        if (!is_bool($value)) {
            return; // 不正な値は無視
        }
    }
}

説明: ユーザーのメール通知設定が更新されたときに、その値が正しいかどうかを検証します。

サンプル5: ログメッセージの記録

add_action('update_user_option', 'log_user_option_change', 10, 3);

function log_user_option_change($user_id, $option, $value) {
    // ログメッセージを記録
    error_log("User {$user_id} updated option '{$option}' to '{$value}'");
}

説明: ユーザーオプションが更新された際、その情報をログに記録するサンプルです。