プラグインWooCommerceのwoocommerce_checkout_postcode_validation_noticeフィルタの使用方法・解説

概要

フィルタ woocommerce_checkout_postcode_validation_notice は、WooCommerce のチェックアウト過程における郵便番号のバリデーションエラー通知をカスタマイズするために使用されます。このフックを使用することで、エラーメッセージの内容を変更したり、特定の条件に基づいてエラーメッセージを表示することが可能になります。以下は、このフィルタがよく使われるシナリオの一例です：

自社独自の郵便番号フォーマットを指定する。
特定の地域にのみ適用される郵便番号のバリデーションを行う。
ユーザーへのより具体的なエラーメッセージを提供する。
英語以外の多言語に対応させたエラーメッセージを実装する。
ユーザーのニーズに応じてメッセージを動的に変更する。
メール通知や他のメッセージサービスとの統合時にエラーメッセージを調整する。

構文

add_filter('woocommerce_checkout_postcode_validation_notice', 'your_function_name', 10, 2);

パラメータ

$notice (string): 現在のエラーメッセージ。
$postcode (string): チェックアウト時に入力された郵便番号。

戻り値

string: カスタマイズされたエラーメッセージ。

使用可能なバージョン

WooCommerce バージョン: 4.0 以上
WordPress バージョン: 5.0 以上に推奨

サンプルコード

サンプル1: カスタムエラーメッセージの設定

add_filter('woocommerce_checkout_postcode_validation_notice', 'custom_postcode_notice', 10, 2);

function custom_postcode_notice($notice, $postcode) {
    if (!preg_match('/^d{3}-d{4}$/', $postcode)) {
        return __('郵便番号は「XXX-XXXX」の形式で入力してください。', 'text-domain');
    }
    return $notice;
}

このサンプルコードは、郵便番号が「XXX-XXXX」の形式でない場合にカスタムエラーメッセージを表示します。

サンプル2: 地域別の郵便番号チェック

add_filter('woocommerce_checkout_postcode_validation_notice', 'regional_postcode_validation_notice', 10, 2);

function regional_postcode_validation_notice($notice, $postcode) {
    $valid_postcodes = ['123-4567', '234-5678'];
    if (!in_array($postcode, $valid_postcodes)) {
        return __('この地域の郵便番号が無効です。', 'text-domain');
    }
    return $notice;
}

この例では、特定の有効な郵便番号リストに対する簡単なバリデーションを行います。

サンプル3: 多言語対応エラーメッセージ

add_filter('woocommerce_checkout_postcode_validation_notice', 'multilingual_postcode_notice', 10, 2);

function multilingual_postcode_notice($notice, $postcode) {
    if (strlen($postcode) != 7) {
        return __('郵便番号は7桁である必要があります。', 'text-domain');
    }
    return $notice;
}

このサンプルは、郵便番号が7桁でない場合に日本語でエラーメッセージを表示します。

サンプル4: フォームのルールに基づくエラーメッセージの表示

add_filter('woocommerce_checkout_postcode_validation_notice', 'conditional_postcode_notice', 10, 2);

function conditional_postcode_notice($notice, $postcode) {
    if ($postcode === '000-0000') {
        return __('この郵便番号は利用できません。', 'text-domain');
    }
    return $notice;
}

このコードは、特定の郵便番号「000-0000」へのエラーメッセージを表示します。

サンプル5: 特定の文字列を含む郵便番号のエラーメッセージ

add_filter('woocommerce_checkout_postcode_validation_notice', 'contains_invalid_chars_postcode', 10, 2);

function contains_invalid_chars_postcode($notice, $postcode) {
    if (preg_match('/[^0-9-]/', $postcode)) {
        return __('郵便番号には数字とハイフンのみを使用してください。', 'text-domain');
    }
    return $notice;
}

このサンプルでは、郵便番号に数字とハイフン以外の文字が含まれている場合に特殊なエラーメッセージを表示します。

この関数のアクションでの使用可能性

アクション名	使用可能
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

上記のテーブルでは、特定のアクションにおける woocommerce_checkout_postcode_validation_notice フィルタの使用の有無を示しています。

概要

構文