プラグインWooCommerceのwoocommerce_current_user_can_edit_customer_meta_fieldsフィルタの使用方法・解説

概要

woocommerce_current_user_can_edit_customer_meta_fields は、WooCommerceにおいて現在のユーザーが顧客メタフィールドを編集できるかどうかを制御するためのフィルタです。このフィルタを使用することで、ユーザー権限や条件に応じてメタフィールドの編集権限を動的に変更することができます。

このフィルタは、以下のような機能を実装する際によく使われます：

特定のユーザー役割に基づいてメタフィールドの編集を制限する。
管理者以外のユーザーによるアクセス制御を強化する。
カスタムメタフィールドの編集を許可または拒否する。
特定の条件（例：国、購入履歴など）に基づいてメタフィールドの編集を変更する。
フロントエンドから特定の条件で顧客情報を編集可能にする。
セキュリティ強化のためにメタデータの管理を制限する。

構文

apply_filters( 'woocommerce_current_user_can_edit_customer_meta_fields', $can_edit, $user_id );

パラメータ

$can_edit (bool): 現在のユーザーが編集できるかどうかのブール値。
$user_id (int): 顧客のユーザーID。

戻り値

このフィルタは、編集権限の可否を示すブール値を返します。

使用可能なプラグインWooCommerceのバージョン

WooCommerce 3.0 以降で使用可能。

ワードプレスのバージョン

WordPress 4.0 以降で使用可能。

この関数のアクションでの使用可能性

アクション	使用例
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded	〇
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

サンプルコード1

add_filter( 'woocommerce_current_user_can_edit_customer_meta_fields', 'restrict_meta_editing', 10, 2 );

function restrict_meta_editing( $can_edit, $user_id ) {
    // 管理者以外はメタフィールドの編集を許可しない
    if ( ! current_user_can( 'administrator' ) ) {
        return false;
    }
    return $can_edit;
}

このサンプルコードでは、管理者以外のユーザーが顧客メタフィールドを編集できないように制限しています。

サンプルコード2

add_filter( 'woocommerce_current_user_can_edit_customer_meta_fields', 'allow_edit_based_on_role', 10, 2 );

function allow_edit_based_on_role( $can_edit, $user_id ) {
    // 特定のカスタムロールに対して編集を許可
    if ( user_can( $user_id, 'editor' ) ) {
        return true;
    }
    return $can_edit;
}

このサンプルコードでは、ユーザーが「editor」役割を持っている場合、顧客メタフィールドの編集を許可しています。

サンプルコード3

add_filter( 'woocommerce_current_user_can_edit_customer_meta_fields', 'conditional_edit_permission', 10, 2 );

function conditional_edit_permission( $can_edit, $user_id ) {
    // ユーザーが自分のプロフィールのみ編集可能とする
    if ( get_current_user_id() === $user_id ) {
        return true;
    }
    return $can_edit;
}

このサンプルコードでは、ユーザーが自分のプロフィールに関連するメタフィールドのみを編集できるように制限しています。

サンプルコード4

add_filter( 'woocommerce_current_user_can_edit_customer_meta_fields', 'time_based_edit_permission', 10, 2 );

function time_based_edit_permission( $can_edit, $user_id ) {
    // 特定の期間内にのみ編集を許可
    $current_time = current_time( 'H' );
    if ( $current_time >= 9 && $current_time <= 17 ) {
        return true;
    }
    return false; // それ以外の時間は編集不可
}

このサンプルコードでは、平日の9時から17時までの間にのみメタフィールドの編集を許可しています。

サンプルコード5

add_filter( 'woocommerce_current_user_can_edit_customer_meta_fields', 'geo_based_edit_permission', 10, 2 );

function geo_based_edit_permission( $can_edit, $user_id ) {
    // ユーザーの国が日本の場合のみ編集可能
    $user_country = get_user_meta( $user_id, 'billing_country', true );
    if ( $user_country === 'JP' ) {
        return true;
    }
    return false; // 日本以外は編集不可
}

このサンプルコードでは、ユーザーの国が日本の場合のみ顧客メタフィールドを編集できるようにしています。

概要

構文