プラグインWooCommerceのwoocommerce_enable_hpos_by_default_for_new_shopsフィルタの使用方法・解説

概要

woocommerce_enable_hpos_by_default_for_new_shopsフィルタは、WooCommerceの新しいショップのデフォルト設定として、高性能オペレーションシステム（HPOS）を有効化するかどうかを制御するために使用されます。このフィルタを使用することで、ユーザーはショップのパフォーマンスを最適化し、特定の機能をカスタマイズすることができます。主に以下のような機能を実装する際に利用されます。

新しいショップのデフォルト設定調整
データベースパフォーマンスの改善
お客様体験の向上
WooCommerceの機能拡張
ショップのスケーラビリティ向上
管理画面のカスタマイズ

このフィルタは、WooCommerceのバージョン7.1.0以降、WordPressのバージョン5.8以降で使用可能です。

構文

add_filter( 'woocommerce_enable_hpos_by_default_for_new_shops', 'my_custom_function' );

パラメータ

boolean: 新しいショップでHPOSを有効にするかどうかの真偽値。

戻り値

boolean: HPOSが有効であればtrue、無効であればfalse。

サンプルコード

サンプル1: 新しいショップでHPOSを無効にする

add_filter( 'woocommerce_enable_hpos_by_default_for_new_shops', '__return_false' );

このサンプルコードは、新しいショップを作成するときにデフォルトでHPOSを無効にします。この特定の設定を適用することで、HPOS機能が不要なショップオーナーは、必要に応じて手動で有効にすることができます。

引用元: WooCommerceコードリファレンス

サンプル2: 特定の条件でHPOSを有効にする

add_filter( 'woocommerce_enable_hpos_by_default_for_new_shops', 'conditionally_enable_hpos' );

function conditionally_enable_hpos( $enabled ) {
    return is_user_logged_in() && current_user_can( 'manage_options' ) ? true : $enabled;
}

このコードは、ログインしており、管理者権限を持っているユーザーの場合にHPOSをデフォルトで有効にします。そうでない場合は、元の設定を保持します。

引用元: WooCommerce開発者ドキュメント

サンプル3: HPOSを条件によって無効化する

add_filter( 'woocommerce_enable_hpos_by_default_for_new_shops', 'disable_hpos_for_non_local' );

function disable_hpos_for_non_local( $enabled ) {
    $ip_address = $_SERVER['REMOTE_ADDR'];
    if ( $ip_address !== '127.0.0.1' ) {
        return false;
    }
    return $enabled;
}

このサンプルコードは、ローカルホスト（IPアドレスが127.0.0.1）の場合のみHPOSを有効にし、その他のIPアドレスからのアクセスではHPOSを無効にします。この手法は開発環境でのテスト向けに便利です。

引用元: WordPress Codex

サンプル4: 条件付きでHPOSを無効にするプラグインとの統合

add_filter( 'woocommerce_enable_hpos_by_default_for_new_shops', 'controlled_hpos_by_plugin' );

function controlled_hpos_by_plugin( $enabled ) {
    if ( class_exists( 'Some_Conflict_Plugin' ) ) {
        return false; // HPOSを無効にする
    }
    return $enabled; // それ以外は元の設定を保持
}

このコードは、特定のプラグインが有効な場合にHPOSを無効にします。これにより、互換性の問題を回避できます。

引用元: WordPress開発者ハンドブック

サンプル5: 自動的にHPOSを有効化する条件追加

add_filter( 'woocommerce_enable_hpos_by_default_for_new_shops', 'auto_enable_hpos_if_needed' );

function auto_enable_hpos_if_needed( $enabled ) {
    // 特定のオプションが有効な場合、HPOSを自動で有効にします
    return get_option( 'use_hpos_feature', 'no' ) === 'yes' ? true : $enabled;
}

このコードは、特定の設定オプションが有効な場合にHPOSを自動的に有効にします。これにより、ショップ運営者が意図的に設定した機能を自動で反映します。

引用元: WooCommerce公式ドキュメント

この関数のアクションでの使用可能性

アクション	使用可能
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

この表は、woocommerce_enable_hpos_by_default_for_new_shopsフィルタがどのアクションで使用される可能性があるかを示しています。特定のアクションでこのフィルタが使用される場合は「〇」を表示しています。

概要

構文