プラグインWooCommerceのwoocommerce_geolocate_ip関数の使用方法・解説

概要

woocommerce_geolocate_ip関数は、WooCommerceのプラグインにおいてIPアドレスをもとにユーザーの地理的位置を特定するための関数です。この関数は、主に以下のような機能を実装する際に使用されます。

ユーザーの地域に基づいて適切な通貨を表示する。
地域ごとの税率を自動的に算出する。
地域に応じた配送料を計算する。
コンテンツの表示を地域に基づいてカスタマイズする。
地理的なターゲティングを行い、関連商品を推薦する。
地域別のプロモーションやキャンペーンを適用する。

構文

woocommerce_geolocate_ip( $default = array() );

パラメータ

$default (配列): 地理位置が特定できない場合に返すデフォルトのグローバル位置情報。

戻り値

配列: IPアドレスから取得した地理情報（例えば、国、都道府県、都市など）。

使用可能なプラグインのバージョン

WooCommerce: 3.0以上
WordPress: 4.0以上

この関数のアクションでの使用可能性

アクション	使用可能性
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded	〇
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init	〇
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

サンプルコード1

$location = woocommerce_geolocate_ip();
echo 'Country: ' . $location['country'];

このサンプルコードは、ユーザーのIPアドレスから国情報を取得し、画面に表示します。

サンプルコード2

$location = woocommerce_geolocate_ip();
if ( $location['country'] === 'JP' ) {
    // 日本向けの特別オファーを表示
    echo '特別オファーをチェック！';
}

ユーザーが日本からアクセスしている場合に、特別オファーを表示するサンプルコードです。

サンプルコード3

function custom_currency_for_location() {
    $location = woocommerce_geolocate_ip();
    if ( $location['country'] === 'FR' ) {
        update_option( 'woocommerce_currency', 'EUR' );
    }
}
add_action( 'wp', 'custom_currency_for_location' );

このサンプルでは、ユーザーがフランスからアクセスした場合に通貨をユーロに変更します。

サンプルコード4

add_action('woocommerce_before_cart', function() {
    $location = woocommerce_geolocate_ip();
    echo 'あなたの地域: ' . $location['city'];
});

このコードは、カートページの前にユーザーの地域を表示します。

サンプルコード5

add_action('woocommerce_after_checkout_validation', function($data, $errors) {
    $location = woocommerce_geolocate_ip();
    if ( $location['country'] !== 'US' ) {
        $errors->add('country_error', 'このサービスはアメリカ国内のみ対応しています。');
    }
});

このサンプルは、チェックアウト時にユーザーがアメリカ国外からのアクセスであればエラーメッセージを表示します。

引用元は各サンプルコードの文脈により、WooCommerceの公式ドキュメントやフォーラムになりますが、具体的なURLは提供できません。

概要

構文