プラグインWooCommerceのwoocommerce_get_asset_urlフィルタの使用方法・解説

概要

woocommerce_get_asset_url フィルタは、WooCommerce内で使用されるアセット(JavaScriptファイル、CSSファイルのURLなど)を変更するためのフックです。このフィルタを使用することで、開発者は特定のアセットのURLをカスタマイズしたり、CDNへのリンクを追加したりすることができます。

このフィルタは以下のような機能を実装する際によく使われます:
1. アセットのURLを変更して、ローカルではなくCDNを使用。
2. プラグイン間でのアセットの重複を避ける。
3. カスタムテーマやプラグインでのCSS/JSファイルの統一管理。
4. アセットのバージョン管理の強化。
5. カスタムドメインを使用したアセットの提供。
6. 環境に応じたアセットの切り替え(開発環境と本番環境でのURL切り替え)。

構文

add_filter('woocommerce_get_asset_url', 'custom_asset_url', 10, 2);

パラメータ

  • $url: 既存のアセットURL。
  • $handle: アセットのハンドル名。

戻り値

  • 修正されたアセットのURL。

使用可能なWooCommerceのバージョン

WooCommerceバージョン 3.0 以降。

使用可能なWordPressのバージョン

WordPressバージョン 4.0 以降。

サンプルコード

サンプルコード 1: CDNの使用

add_filter('woocommerce_get_asset_url', function($url, $handle) {
    if ($handle === 'my-custom-script') {
        $url = 'https://cdn.example.com/my-custom-script.js';
    }
    return $url;
});

このサンプルコードは、特定のハンドル名のスクリプトをCDN経由で読み込むようにURLを変更します。

サンプルコード 2: アセットのパスを変更

add_filter('woocommerce_get_asset_url', function($url, $handle) {
    if (strpos($handle, 'plugin-name') !== false) {
        $url = str_replace('/wp-content/plugins/', '/custom-path/plugins/', $url);
    }
    return $url;
});

このコードは、プラグインのアセットURLをカスタムパスに変更します。

サンプルコード 3: HTTPSへの強制切替

add_filter('woocommerce_get_asset_url', function($url) {
    return str_replace('http://', 'https://', $url);
});

このサンプルコードは、すべてのアセットURLをHTTPからHTTPSへ強制的に変更します。

サンプルコード 4: バージョン番号の追加

add_filter('woocommerce_get_asset_url', function($url, $handle) {
    if ($handle === 'style-handle') {
        return $url . '?ver=1.0.0';
    }
    return $url;
});

このコードは、特定のスタイルのURLにバージョン番号を追加します。

サンプルコード 5: デバッグモードのオプション

add_filter('woocommerce_get_asset_url', function($url) {
    if (defined('WP_DEBUG') && WP_DEBUG) {
        $url = str_replace('.min.js', '.js', $url);
    }
    return $url;
});

このサンプルは、WordPressのデバッグモードが有効な場合に、最小化されたJavaScriptファイルのリンクを通常のものに戻します。

この関数のアクションでの使用可能性

アクション 使用可能性
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

この表では、woocommerce_get_asset_urlフィルタがどのアクションで使用可能かを示しています。

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