プラグインWooCommerceのwoocommerce_login_credentialsフィルタの使用方法・解説

概要

woocommerce_login_credentials フィルタは、WooCommerceプラグインにおけるユーザーのログイン時の認証情報をカスタマイズするために使用されます。このフィルタを利用することで、通常のウィジェットやプラグインで蓄積されている情報を利用したり、外部APIを通じて認証処理を行ったりすることが可能になります。具体的には、以下のようなシナリオで利用されることが一般的です：

ユーザー名やパスワードの形式をカスタマイズする
外部APIを通じた認証を実装する
追加の検証情報を要求する
ユーザーの役割に基づいた異なる認証処理を実行する
認証時のエラーメッセージをカスタマイズする
特定の条件に基づいてログインを制限する

構文

add_filter( 'woocommerce_login_credentials', 'your_function_name' );

パラメータ

$credentials : ユーザー名とパスワードの配列

戻り値

更新された $credentials 配列

使用可能なプラグインWooCommerceのバージョン

WooCommerce Version: 3.0 以降

使用可能なワードプレスのバージョン

WordPress Version: 4.0 以降

この関数のアクションでの使用可能性

アクション	使用例
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init	〇
register_sidebar
wp_loaded	〇
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

サンプルコード 1

add_filter( 'woocommerce_login_credentials', 'modify_login_credentials' );

function modify_login_credentials( $credentials ) {
    // ユーザー名を固定的に変更する
    $credentials['username'] = 'fixedUsername';
    return $credentials;
}

このコードは、ユーザー名を特定の固定値に変更します。

サンプルコード 2

add_filter( 'woocommerce_login_credentials', 'check_api_credentials' );

function check_api_credentials( $credentials ) {
    // 外部APIと照合して認証を行う
    $api_response = external_api_check($credentials['username'], $credentials['password']);
    if ( !$api_response ) {
        add_filter( 'login_errors', function() {
            return '無効なユーザー名またはパスワードです。';
        });
    }
    return $credentials;
}

このコードは、外部APIを使ってユーザー名とパスワードを確認し、無効な場合にエラーメッセージを追加します。

サンプルコード 3

add_filter( 'woocommerce_login_credentials', 'preferential_login_role' );

function preferential_login_role( $credentials ) {
    // 特定の役割を持つユーザーのログインを許可する
    if (!user_has_specific_role($credentials['username'])) {
        add_filter('login_errors', function() {
            return '指定されたロールを持っていないため、ログインできません。';
        });
        return null; // 認証を停止
    }
    return $credentials;
}

このコードは、特定の役割を持つユーザーのみがログインできるように制限します。

サンプルコード 4

add_filter( 'woocommerce_login_credentials', 'custom_error_messages' );

function custom_error_messages( $credentials ) {
    add_filter('login_errors', function() {
        return 'カスタムのエラーメッセージを表示します。';
    });
    return $credentials;
}

このコードは、ログイン失敗時にカスタムのエラーメッセージを表示します。

サンプルコード 5

add_filter( 'woocommerce_login_credentials', 'add_timestamp_to_credentials' );

function add_timestamp_to_credentials( $credentials ) {
    // フォームにタイムスタンプを追加
    $credentials['timestamp'] = time();
    return $credentials;
}

このコードは、ログインに使用される認証情報にタイムスタンプを追加します。

参考サイト

https://developer.wordpress.org/hooks/
https://woocommerce.com/documentation/plugins/woocommerce/

概要

構文