プラグインWooCommerceのwoocommerce_privacy_export_customer_personal_data_propsフィルタの使用方法・解説

2025年2月22日 WooCommerce、プラグイン

概要

woocommerce_privacy_export_customer_personal_data_props フィルタは、WooCommerceが顧客の個人データをエクスポートする際に、そのデータをカスタマイズするために使用されます。このフィルタを利用することによって、データエクスポートのプロセスにおいて、提供される個人データのプロパティを追加、変更、または削除することが可能です。具体的には、以下のような機能を持つ際によく使われます。

ユーザーの追加情報をエクスポートに含める。
顧客の購入履歴をカスタマイズしてエクスポートする。
デフォルトのエクスポート形式を変更する。
他のプラグインからのデータを統合する。
データのエクスポート条件を動的に変更する。
特定の条件に基づいてエクスポートするデータをフィルタリングする。

構文

add_filter( 'woocommerce_privacy_export_customer_personal_data_props', 'my_custom_export_props', 10, 2 );

パラメータ

$props: 顧客の個人データのプロパティが格納された配列。
$customer_id: エクスポートされるユーザーのID。

戻り値

フィルタを通じて返されるのは、変更されたプロパティの配列です。

使用可能なバージョン

WooCommerce バージョン: 3.4以降
WordPress バージョン: 4.9以降

この関数のアクションでの使用可能性

アクション名	使用例
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded	〇
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

サンプルコード1: 顧客のメタ情報をエクスポートに追加する

このコードは、顧客の追加メタデータをエクスポートに含めるためのフィルタを追加します。

add_filter( 'woocommerce_privacy_export_customer_personal_data_props', 'add_custom_meta_to_export', 10, 2 );

function add_custom_meta_to_export( $props, $customer_id ) {
    $custom_data = get_user_meta( $customer_id, 'custom_meta_key', true );
    if ( $custom_data ) {
        $props['custom_meta'] = $custom_data;
    }
    return $props;
}

引用元: https://developer.wordpress.org/reference/hooks/

サンプルコード2: 既存のプロパティの値を変更する

このコードは、特定のプロパティの値を変更するために使用されます。

add_filter( 'woocommerce_privacy_export_customer_personal_data_props', 'modify_existing_export_props', 10, 2 );

function modify_existing_export_props( $props, $customer_id ) {
    if ( isset( $props['billing_address'] ) ) {
        $props['billing_address'] .= ' - Modified';
    }
    return $props;
}

引用元: https://developer.wordpress.org/reference/hooks/

サンプルコード3: エクスポートするデータをフィルタリングする

このコードは、特定の条件に基づいてエクスポートするデータをフィルタリングします。

add_filter( 'woocommerce_privacy_export_customer_personal_data_props', 'filter_export_data', 10, 2 );

function filter_export_data( $props, $customer_id ) {
    unset( $props['unwanted_data'] );
    return $props;
}

引用元: https://developer.wordpress.org/reference/hooks/

サンプルコード4: 特定の条件でプロパティを追加する

このコードは、ユーザーの役割に基づいてプロパティを追加します。

add_filter( 'woocommerce_privacy_export_customer_personal_data_props', 'conditional_export_props', 10, 2 );

function conditional_export_props( $props, $customer_id ) {
    $user = new WP_User( $customer_id );
    if ( in_array( 'subscriber', (array) $user->roles ) ) {
        $props['subscriber_info'] = 'This user is a subscriber.';
    }
    return $props;
}

引用元: https://developer.wordpress.org/reference/hooks/

サンプルコード5: デフォルトのエクスポートフォーマットを変更する

このコードは、エクスポートされるデータのフォーマットを変更するための例です。

add_filter( 'woocommerce_privacy_export_customer_personal_data_props', 'change_export_format', 10, 2 );

function change_export_format( $props, $customer_id ) {
    if ( isset( $props['orders'] ) ) {
        $props['orders'] = json_encode( $props['orders'] );
    }
    return $props;
}

引用元: https://developer.wordpress.org/reference/hooks/

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