プラグインWooCommerceのwoocommerce_process_myaccount_field_$KEYアクションの使用方法・解説

概要

woocommerce_process_myaccount_field_$KEYは、WooCommerceのユーザーアカウント情報に関連するカスタムフィールドを処理する際に使用されるアクションフックです。これにより、ユーザーが「マイアカウント」ページで入力したデータを検証し、保存することができます。このフックは、特定のフィールド（$KEY）のデータが処理される際にトリガーされ、開発者は独自のロジックを追加することが可能です。このアクションは、以下のような機能を実装する際によく使用されます：

ユーザープロファイルのカスタムフィールドの検証
電話番号や住所のフォーマットチェック
特殊なデータ型（例：整数、文字列など）の変換
ユーザーによる入力値のデータベースへの保存
カスタムメッセージの表示とエラーハンドリング
ユーザー情報のアップデート時のフック処理

構文

do_action( 'woocommerce_process_myaccount_field_' . $key, $value );

パラメータ

$key (string): 処理するフィールドのキー名。
$value (mixed): フィールドの値。

戻り値

特に戻り値はありませんが、アクション内部での処理によって、データベースへの保存やエラーメッセージの表示が行われます。

使用可能なプラグインとバージョン

WooCommerce: 3.0以降
WordPress: 4.0以降

サンプルコード

サンプルコード1: 電話番号の検証

add_action( 'woocommerce_process_myaccount_field_phone', 'validate_phone_field' );

function validate_phone_field( $value ) {
    if ( ! preg_match( '/^[0-9]{10}$/', $value ) ) {
        wc_add_notice( '電話番号は10桁の数字でなければなりません。', 'error' );
    }
}

このサンプルコードは、「マイアカウント」ページの電話番号フィールドに入力された値を検証し、10桁の数字でない場合はエラーメッセージを表示します。

サンプルコード2: カスタムフィールドの保存

add_action( 'woocommerce_process_myaccount_field_custom_field', 'save_custom_field' );

function save_custom_field( $value ) {
    update_user_meta( get_current_user_id(), 'custom_field', sanitize_text_field( $value ) );
}

このコードは、ユーザーアカウントのカスタムフィールドを保存します。フィールドの値はサニタイズされてからデータベースに保存されます。

サンプルコード3: 認証トークンの生成

add_action( 'woocommerce_process_myaccount_field_auth_token', 'generate_auth_token' );

function generate_auth_token( $value ) {
    // 認証トークンを生成して保存する処理
    $token = bin2hex(random_bytes(16));
    update_user_meta( get_current_user_id(), 'auth_token', $token );
}

このサンプルコードは、ユーザーの認証トークンを生成し、ユーザーのメタデータとして保存します。

サンプルコード4: 日付の検証

add_action( 'woocommerce_process_myaccount_field_birthdate', 'validate_birthdate' );

function validate_birthdate( $value ) {
    $date_format = 'Y-m-d';
    $d = DateTime::createFromFormat($date_format, $value);
    if ($d && $d->format($date_format) === $value) {
        // 日付は正しい形式
    } else {
        wc_add_notice( '日付形式が無効です。YYYY-MM-DD形式で入力してください。', 'error' );
    }
}

このサンプルコードは、「マイアカウント」ページでの生年月日フィールドが正しい日付形式であるかどうかを検証します。

サンプルコード5: カスタムエラーメッセージ

add_action( 'woocommerce_process_myaccount_field_last_name', 'check_last_name' );

function check_last_name( $value ) {
    if ( strlen( $value ) < 2 ) {
        wc_add_notice( '姓は2文字以上で入力してください。', 'error' );
    }
}

このコードは、姓フィールドの長さを検証し、2文字未満であればエラーメッセージを表示します。

この関数のアクションでの使用可能性

アクション	使用例
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

この表は、異なるアクションにおけるwoocommerce_process_myaccount_field_$KEYの使用可能性を示しています。上記のアクションは、WooCommerceの処理に関与する他のフックの標準的な使用例を示しています。

概要

構文