プラグインWooCommerceのwoocommerce_taxonomy_objects_product_catフィルタの使用方法・解説

概要

woocommerce_taxonomy_objects_product_catは、WordPressのWooCommerceプラグインにおいて、特定の商品カテゴリに関連付けられたオブジェクト（商品など）をフィルタリングするためのフックです。このフィルタは、カスタムクエリや商品表示の調整を行う際に非常に便利です。具体的には、以下のような機能を実装する際によく使われます。

商品カテゴリごとに異なる表示を実現する。
特定の条件に基づいて商品を選択的に表示する。
商品のリストをカスタマイズする。
商品フィルタリングのロジックを変更する。
商品カテゴリに関連するメタデータを操作する。
ウェブサイトのSEOを向上させるためのカスタマイズを行う。

構文

apply_filters('woocommerce_taxonomy_objects_product_cat', $objects, $taxonomy);

パラメータ

$objects: 現在のオブジェクト（配列）。
$taxonomy: タクソノミーの名前（例: ‘product_cat’）。

戻り値

フィルタ後のオブジェクト（配列）。

使用可能なバージョン

WooCommerce: 4.0以上
WordPress: 5.0以上

この関数のアクションでの使用可能性

アクション	使用例
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init	〇
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts	〇
wp
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

サンプルコード 1: 商品カテゴリごとの能力を制限する

add_filter('woocommerce_taxonomy_objects_product_cat', 'limit_product_cat_objects', 10, 2);

function limit_product_cat_objects($objects, $taxonomy) {
    if ('product_cat' === $taxonomy) {
        // 特定の条件に基づいてオブジェクトを制限する
        $objects = array_filter($objects, function ($object) {
            return $object->ID !== 15; // ID 15の商品を除外
        });
    }
    return $objects;
}

このサンプルコードは、特定のIDを持つ商品を商品カテゴリから除外する例です。

サンプルコード 2: 商品表示をカスタマイズする

add_filter('woocommerce_taxonomy_objects_product_cat', 'customize_product_display', 10, 2);

function customize_product_display($objects, $taxonomy) {
    // 特定カテゴリの商品の表示をカスタマイズ
    if ('product_cat' === $taxonomy) {
        foreach ($objects as $key => $object) {
            // 商品のメタデータによってフィルタリング
            if ('yes' !== get_post_meta($object->ID, 'featured_product', true)) {
                unset($objects[$key]); // 特徴的でない商品を除外
            }
        }
    }
    return $objects;
}

このサンプルは、特定のメタデータを持つ商品だけを表示するようにするカスタマイズを示しています。

サンプルコード 3: カテゴリの配列を編集する

add_filter('woocommerce_taxonomy_objects_product_cat', 'edit_product_cat_array', 10, 2);

function edit_product_cat_array($objects, $taxonomy) {
    if ('product_cat' === $taxonomy) {
        // オブジェクト配列に新しい要素を追加
        $objects[] = get_term_by('id', 5, 'product_cat'); // IDが5のカテゴリを追加
    }
    return $objects;
}

この例では、特定のIDを持つ商品カテゴリをオブジェクトの配列に追加する方法を示しています。

サンプルコード 4: 商品の分類を変更する

add_filter('woocommerce_taxonomy_objects_product_cat', 'change_product_classification', 10, 2);

function change_product_classification($objects, $taxonomy) {
    if ('product_cat' === $taxonomy) {
        foreach ($objects as $object) {
            // 各オブジェクトの分類を変更
            $object->class = 'new-custom-class'; // 新しいクラスを設定
        }
    }
    return $objects;
}

このサンプルコードは、取得した商品オブジェクトに新しいクラスを追加する方法を示しています。

サンプルコード 5: 特定の条件に基づいて商品を非表示にする

add_filter('woocommerce_taxonomy_objects_product_cat', 'hide_product_cat_conditionally', 10, 2);

function hide_product_cat_conditionally($objects, $taxonomy) {
    if ('product_cat' === $taxonomy) {
        foreach ($objects as $key => $object) {
            // 特定の条件が満たされていれば商品を非表示
            if (some_condition($object)) {
                unset($objects[$key]);
            }
        }
    }
    return $objects;
}

function some_condition($object) {
    // 特定の条件を定義（例：特定のメタデータが存在するか）
    return get_post_meta($object->ID, 'hide_product', true) === 'yes';
}

この例では、特定のメタデータに基づいて商品を非表示にする方法を示しています。

概要

構文