概要
wp_specialchars_decode 関数は、HTMLエンティティ化された特殊文字をもとに戻すために使用されます。この関数は、データベースやその他のソースから取得した文字列に含まれるHTMLエンティティをデコードして、元の文字に変換します。多くのシナリオで役立つ機能を提供しており、以下のような用途で頻繁に使用されます。
- ユーザーからの入力を正規化する際
- HTMLコンテンツを表示する前のデータ変換
- データベースから取得したコンテンツの表示整形
- プラグインやテーマでのセキュアなデータ処理
- ショートコードの出力前処理
- ウェブフォームのデータ処理
- REST APIでのレスポンスデータの整形
- 管理画面でのデータ表示時の整形
構文
string wp_specialchars_decode( string $string, int $flags = ENT_COMPAT );
パラメータ
- $string: デコードしたい文字列。
- $flags: デコードのオプション（デフォルトは
ENT_COMPAT）。
戻り値
- デコードされた文字列。
関連する関数
使用可能なバージョン
- WordPress 1.5以降に使用可能。
コアファイルのパス
/wp-includes/formatting.php
この関数のアクションでの使用可能性
| アクション | 使用例 |
|---|---|
| mu_plugin_loaded | |
| registered_post_type | |
| plugins_loaded | |
| wp_roles_init | |
| setup_theme | |
| after_setup_theme | |
| set_current_user | |
| init | 〇 |
| register_sidebar | |
| wp_loaded | |
| send_headers | |
| parse_query | |
| pre_get_posts | |
| wp | |
| template_redirect | |
| get_header | |
| wp_head |
サンプルコード
サンプルコード 1: HTMLエンティティをデコードする基本例
$encoded_string = 'Hello & welcome to <WordPress>!';
$decoded_string = wp_specialchars_decode($encoded_string);
echo $decoded_string; // Hello & welcome to <WordPress>!
このコードは、HTMLエンティティを含む文字列をデコードし、表示します。
サンプルコード 2: ユーザー入力のデコード
$user_input = $_POST['user_input'];
$decoded_input = wp_specialchars_decode($user_input);
echo $decoded_input; // ユーザーの入力をデコードして表示
このコードは、フォームからのユーザー入力をデコードします。
サンプルコード 3: データベースからの取得データのデコード
$query = "SELECT content FROM wp_posts WHERE ID = 1";
$result = $wpdb->get_var($query);
$decoded_content = wp_specialchars_decode($result);
echo $decoded_content; // データベースから取得したコンテンツをデコード
このコードでは、データベースから取得したコンテンツをデコードしています。
サンプルコード 4: ショートコードの出力
function my_shortcode_function($atts) {
$content = '[html]This is a <b>bold</b> word.[/html]';
return wp_specialchars_decode($content);
}
add_shortcode('my_shortcode', 'my_shortcode_function');
このコードは、ショートコードの実行時にHTMLエンティティをデコードします。
サンプルコード 5: REST APIレスポンスの整形
function my_rest_api_response($data) {
$data->content = wp_specialchars_decode($data->content);
return $data;
}
add_filter('rest_prepare_post', 'my_rest_api_response');
このコードは、REST APIのレスポンスとして返されるコンテンツをデコードします。