概要
the_guid
フィルタは、WordPressの投稿やページのGUID(Globally Unique Identifier)を表示する際に利用されます。GUIDは各投稿に固有の識別子であり、通常はURLを基に生成されます。このフィルタは、GUIDをカスタマイズするために使用され、特定の要件に応じて出力を変更することができます。the_guid
フィルタがよく使われる具体例は以下の通りです:
- 投稿のGUIDをカスタム形式に変換する
- サードパーティのAPIとの統合でGUIDを修正する
- 特定の条件に基づいてGUIDの出力を制限する
- プラグインによるデータのトラッキングや分析のためにGUIDを変更する
- SEO対策としてGUIDを管理する
- マルチサイト環境での一貫性を保つためにGUIDを調整する
- 外部サービスとの連携用にGUIDをプレフィックスまたはサフィックス付きで表示する
- デバッグ情報として特定の投稿のGUIDを表示する
構文
add_filter('the_guid', 'your_custom_function');
パラメータ
guid
: 投稿のGUID(デフォルトで取得される)
戻り値
- フィルタ処理後のGUID文字列
関連する関数
使用可能なバージョン
- 特定のバージョンで非推奨または削除された情報はありません。
コアファイルのパス
wp-includes/post-template.php
この関数のアクションでの使用可能性
アクション | 使用可能性 |
---|---|
mu_plugin_loaded | |
registered_post_type | |
plugins_loaded | |
wp_roles_init | |
setup_theme | |
after_setup_theme | |
set_current_user | |
init | |
register_sidebar | |
wp_loaded | |
send_headers | |
parse_query | |
pre_get_posts | |
wp | |
template_redirect | |
get_header | |
wp_head |
サンプルコード
サンプルコード1
add_filter('the_guid', 'custom_guid_prefix');
function custom_guid_prefix($guid) {
return 'prefix-' . $guid;
}
このコードは、投稿のGUIDの前に「prefix-」を追加します。
サンプルコード2
add_filter('the_guid', 'modify_guid_for_api');
function modify_guid_for_api($guid) {
return 'https://api.example.com/guid/' . urlencode($guid);
}
このコードは、外部API用にGUIDを調整し、URLエンコードされた形で出力します。
サンプルコード3
add_filter('the_guid', 'conditional_guid_display');
function conditional_guid_display($guid) {
if (is_single()) {
return $guid;
}
return '';
}
このコードは、投稿詳細ページでのみGUIDを表示し、他のページでは空文字を返します。
サンプルコード4
add_filter('the_guid', 'seo_friendly_guid');
function seo_friendly_guid($guid) {
return str_replace('http://', 'https://', $guid);
}
このコードは、GUIDの「http://」を「https://」に置き換え、SEOに適した形式にします。
サンプルコード5
add_filter('the_guid', 'track_guid_for_analytics');
function track_guid_for_analytics($guid) {
return $guid . '?utm_source=wordpress';
}
このコードは、アナリティクス用にGUIDの最後にUTMパラメーターを追加します。