概要
delete_user_setting 関数は、WordPress のユーザーインターフェイス設定を削除するために使用されます。この関数は既存のユーザー設定を無効にする際に特に便利です。たとえば、ユーザーがカスタマイズした設定をリセットしたい場合や、プラグインが不要な設定を削除する場合に利用されます。
この関数がよく使用されるシナリオは以下の通りです：
1. プラグインによるユーザー設定の管理
2. ユーザーの個別設定をリセットする機能
3. 不要な設定を一括削除する管理ツール
4. ユーザーエクスペリエンスの改善
5. 新たにインストールしたテーマのデフォルト設定へのリセット
6. ユーザーのフィードバックに基づく設定の整理
7. カスタムユーザー設定の削除
8. 定期的なメンテナンスの一環として設定のクリーニング
構文
delete_user_setting($setting, $user_id);
パラメータ
$setting(string) : 削除する設定のキー。$user_id(int) : 設定を削除するユーザーの ID。
戻り値
この関数は、設定が削除されると true を返し、削除が失敗した場合は false を返します。
関連する関数
使用可能なバージョン
delete_user_setting 関数は、WordPress のバージョン 2.0 以降に存在します。
コアファイルのパス
wp-includes/user.php
サンプルコード
1. ユーザーの特定の設定を削除する
// ユーザー ID 1 の 'example_setting' を削除
$user_id = 1;
delete_user_setting('example_setting', $user_id);
このサンプルコードでは、ユーザー ID 1 の特定の設定 example_setting を削除します。
2. フォームからの設定削除
if (isset($_POST['delete_setting'])) {
delete_user_setting('custom_setting', get_current_user_id());
}
このコードは、フォームから送信されたデータに基づいて、現在のユーザーのカスタム設定を削除します。
3. 設定削除後の確認メッセージ
$deleted = delete_user_setting('some_setting', get_current_user_id());
if ($deleted) {
echo "設定が正常に削除されました。";
} else {
echo "設定の削除に失敗しました。";
}
このサンプルは、設定を削除した後に成功または失敗のメッセージを表示します。
4. ユーザーアカウントの初期化時に設定を削除
add_action('user_register', 'reset_user_settings_on_registration');
function reset_user_settings_on_registration($user_id) {
delete_user_setting('initial_setting', $user_id);
}
ユーザーが登録されると同時に、初期設定を削除する処理を行います。
5. 管理者がユーザー設定を削除する
function delete_user_settings_by_admin($user_id) {
if (current_user_can('administrator')) {
delete_user_setting('admin_setting', $user_id);
}
}
このコードでは、管理者が特定のユーザーの設定を削除できるようになります。
この関数のアクションでの使用可能性
| アクション | 使用例 |
|---|---|
| mu_plugin_loaded | |
| registered_post_type | |
| plugins_loaded | |
| wp_roles_init | |
| setup_theme | |
| after_setup_theme | |
| set_current_user | |
| init | |
| register_sidebar | |
| wp_loaded | |
| send_headers | |
| parse_query | |
| pre_get_posts | |
| wp | |
| template_redirect | |
| get_header | |
| wp_head |
delete_user_setting 関数は、特定のバージョンで非推奨または削除されることはありません。